
ここはじょびネッツア秘密基地。 くじ戦士マイディーは、新たなるくじ戦士クージーの戦果を報告に来ていた。
マイド 「わずか12回のECOくじのみで、スーパーセレブになるこの計画ですが・・・」
デンナー 「うむ・・・。」
マイド 「クージーは・・・1回目で1等を引きました・・・」
デンナー 「うむ・・・。」

マイド 「私ですら・・・1等は引いた事も無いのに・・・いともあっさりと・・・」
デンナー 「くじを引く為だけに・・・生まれてきたくじ戦士だからな・・・」

マイド 「狩りも・・リングに入ってフレを作る事も・・許されず・・・ただくじを引くだけ・・・。」
デンナー 「・・・。」
マイド 「なんか・・・ちょっとかわいそうになってきました!もう少しECOの世界を楽しませてあげては?」

デンナー 「だめだっ!」
マイド 「でももう!1等も当てたことですし!セレブになれる事は決まったようなものです!」
デンナー 「マイディー・・・お前は・・・あれが売れると思っているのか?」
マイド 「Σ」
デンナー 「あのカーニバルの飛行船が・・・」
マイド 「・・・・。」
デンナー 「あれは、きっと売れない。」
マイド 「・・・クージー・・・」

そうか・・・ この飛行船は・・・売れない・・・!
恐らくこの飛行船・・・ 値段を付けるとしたら・・・ 8億ほど・・・
8億・・・ 圧倒的な・・・ お金・・・。
それくらいで・・・ 売らないと・・・!!
でも・・・ だめっ・・! これは・・・売れないっ・・!

階層・・・! それは・・!
社会の成り立ち・・! 貧富のピラミッド・・!
1等を当てたのに・・・とんだ・・・落とし穴だ・・!!
8億なんて・・・ 誰が持ってるんだっ・・・!
ただでさえ、このジニアは人が少ない・・・!
1000G、2000Gの商品ならば・・・買い手の数はサーバー内全ての人になる・・・!
しかし・・・億とかになってくると・・・話は別っ・・!
8億というお金をぽーんと出せる・・・ そんな人がこのジニアに何人いる・・・!?
億になってくると・・・もう・・お金の無い人、普通の人は・・・もう買えない・・・
除外・・・!
そして・・・
装備する事で・・・ ステータスがぐんと上がって狩りが有利になる・・・!
装備する事で・・・ 移動速度が抜群に上がる・・・!!
飛行船はそういう物ではない・・・!
完全に・・・嗜好品・・・!

まあまあお金持ちの人が・・・無理をして買うような代物でもないっ・・・!!
これが、守護魔や、スーパーレアの紹介状なら・・・別っ・・!!
かわいいは・・・正義・・・!!
だから・・・まあまあお金持ちの人も・・・無理をして・・買うっ!!
まあまあお金持ちの人も・・・除外っ・・・!

そうなってくると・・
嗜好品に8億なんて出せるのは・・・スーパーセレブだけ・・・!
買い手の数が・・・圧倒的に・・・
少ないっ・・!
そして・・・ここ数日・・・カーニバルの飛行船の買取コメントは・・・出ていない・・・!!
無理してまで・・買うものでもなく・・・そして・・・スーパーセレブたちが・・・
嗜好品としても・・・大金を出してまで欲しいとは・・・思わない・・・

買い手・・・ゼロ・・・!!
値段を落とすか・・・? だめっ・・・!
それは・・・だめっ・・・!!
1等を当てた誇りを・・・捨ててはだめっ・・!!
売るなら8億・・・! そこを折れては・・・だめっ・・・!

これは・・・切り札・・! いつか来る・・・勝負の時の・・切り札・・!!
まだ・・・11回ある・・・! 11回引ける・・・!!
ただ・・1等を引くだけでは・・・だめなんだ・・・!
価値のある・・・1等を引かなくては・・・!!

デンナー 「今回飛行船が売れずとも・・・あいつならやれるかもしれない・・・」
マイド 「まだなんか、クージーにやらせるつもりですか?」
デンナー 「そうだ・・・その為の、この企画・・・。これはまだ・・・始まりに過ぎない・・・」
マイド 「始まり?」
デンナー 「あいつが・・・ここでスーパーセレブになる事により・・・発動する計画がある・・・」
マイド 「計画・・・?」
デンナー 「そう・・・これは・・・その準備のようなもの・・・・

プロジェクトバレンタインのなっ・・・!!」
マイド 「・・・なんか嫌な予感っ!!」

果たして・・・プロジェクトバレンタインとは・・・!?
数日後にやってくる・・・! 2回目のECOくじ・・・!!
クージーの・・長い悪夢は・・・まだ・・終わらない・・・!!
残るくじ数は・・・11回っ・・!!
つづく。

クージー LV9
職業 ノービス
所持金 600G E ランク
持っているアイテム C ランク
執政官のタイツ カーニバルの飛行船
スーパーセレブ度 20% D ランク
残りECOくじ数 11回(予定)
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