それはそれ、これはこれですわ！

エレメンタリスト！！

自然の精霊との共鳴から力を得、その力で敵の猛攻を凌ぎ、仲間を援護する。

時にそのエネルギーは、相手の体力、魔力、精気、全てを支配する！！


ここに一人のエレメンタリストがいた。

名を「ゆにば」。

人は彼女の事を生暖かい目で見ながら・・・こう呼ぶ。


「だめエレのゆにば」と！！



守護　「ほな今日のクエストの説明をしますわなっ！」

ゆにば　「・・・・うん。」

守護　「今回のターゲットは犬ですー犬ですー。よろしい？」

ゆにば　「・・・・あ。」



守護　「あっれえ？どうしはりましたっっ？」

ゆにば　「・・・ガラスの仮面・・・何巻まで買ったか・・・忘れてしも・・・」



守護　「47巻ですわ。」

ゆにば　「あぁ・・・」

守護　「ちゃいますやんｗ　今クエストせんならんのですやんｗｗ」

ゆにば　「クエスト・・・犬・・・。」

守護　「そうっ！そうですわっ！今ガラスの仮面はよろしいやん！やりましょ！クエスト！」

ゆにば　「・・・うん。」



守護　「今回のターゲットはあの犬ですわ。わんちゃん。犬を15ですわ。15。」

ゆにば　「犬・・・・犬は・・・」

守護　「どないしはりましたっ！？苦手みたいな・・苦手みたいな感じ？」

ゆにば　「昔を・・・思い出す・・・」

守護　「あ・・・。」



ゆにば　「子供の頃を・・・思い出す・・・」







あれは・・・私がまだ・・・子供だった頃の話・・・





いじめっ子が犬を・・・いじめてた・・・・。







いじめっこA　「バーカ！バーカ！バカ犬三兄弟っｗｗ」

いじめっ子B　「バカ犬ｗｗｗ ちょーうけるんですけどｗｗｗ」

ゆにば　「・・・・・あ・・・。」

私が・・・いじめられるのは悪魔の子だから・・いい・・・でも・・・他の・・いじめは・・・だめ・・・。




ゆにば　「どうぶつを・・・いじめるのは・・・だめ・・・ゆる・・さ・・ない」

いじめっ子A　「うわっｗまたコイツ来たっｗきもーｗｗ」

いじめっ子B　「悪魔の子の癖にｗｗ　ちょーうけるんですけどｗｗｗ」



いじめっ子A　「悪魔の子の癖にいい子づらすんなっ！ヴォケェ！！」

いじめっ子B　「よえーｗ よえーｗｗ　ちょーうけるんですけどｗｗｗ」

いじめっ子A　「じゃあ、この犬許してやるから、お前が犬になれｗｗ」


ゆにば　「・・・・わか・・った。」



いじめっ子B　「うわっｗｗ　きもっｗｗ　ちょーうけるんですけどっｗｗ」

いじめっこA　「でもなんか・・・興ざめ・・・おれんちでウイイレしようぜーｗ」



いじめっ子A　「ばーか！ばーかっｗｗ」

いじめっ子B　「ちょーうけるんですけどｗｗ」


ふふふ・・・



ゆにば　「私の・・・勝ち。・・・さあ・・・いけ・・・おまえた・・ち・・・」




ゆにば　「・・・ついて・・・くるな・・・また・・・いじめ・・られるから・・・」



3匹の犬は・・・逃げても・・・逃げても・・・追ってきた・・・




ゆにば　「仕方ない・・・今日からおまえたちは・・・わたしの子分だ・・・」

わんっ！わんっ！わんっ！



ゆにば　「おまえたちに・・・名前・・つけてやろう・・・
　　　　　　偉大なる地獄の番犬から・・・名前を取って・・・
　　　　　　ケルとベロとスーだ。」

わんっ！わんっ！わんっ♪


家族のいない・・・わたしにも・・・家族が・・できた・・・


憧れの・・・家族・・・


でも・・・幸せは・・・長くは続かない・・・





1年ほど幸せな生活が・・・続いたけど・・・

3匹とも・・・・よくわからない病気にかかって・・・


死んで・・・しまった・・・



ケルも・・・ベロ・・・も・・・スーも・・・


死んでしまった・・・・







犬をみると・・・あの3匹を・・・思い出す・・・


わたしの・・・大切な・・・大切な・・・


家族・・・・








守護　「うっうっ・・・ひっくひっく・・・ゆにば・・さん」

ゆにば　「・・・・・。」


すたすたすた・・・









ゆにば　「さあ・・・お食べ・・・」



おやっさしいっすわ・・・ゆにばさん・・・・

さすがですわっ！ほんまさすがですわっ！！

今までついてきて良かったっすわ。うっうっ・・・



時々ちょっとあかんかなあとか、おもてましたけど・・・


この感動・・・・もう言葉に・・・


言葉に・・・・・





あれ、ちょっと？

ゆにばさん？？


ちゃうちゃうちゃうちゃうちゃうちゃうちゃうちゃうちゃうっ！


これっちゃうっ！




いたいいたいいたいいたいっ！！

これちゃうっ！

絶対なんか、ちゃうっ！！

逃げてっ！


はよっ！　逃げてっ！！















はあ・・・は・・はあ・・





・・・ぜ・・え・・・ぜえ・・・




守護　「なんとか耐えましたわ・・耐えましたけどですわ・・・」

ゆにば　「はぁ・・はぁ・・。」


守護　「ゆにばさん・・・これ・・あれですわっ！！



それはそれ、これはこれ・・・言うやつですわ！！」

ゆにば　「はぁ・・はぁ・・え？」

守護　「一緒にしたらあきまへんでしたんやわっ！どれもこれも・・まぜこぜ・・・あかんのですわっ！」

ゆにば　「よく・・・わか・・らん」


守護　「ですかぁ・・・。そうですかぁ・・・。ほな・・・もう・・・行きましょかっ！」

ゆにば　「取引所？」


守護　「そうですわっ！今日もちょっとやめときましょっ！　服、見に帰りましょっ！もう犬無しっ！」


ゆにば　「・・・うん、行く」


守護　「もう犬無しっ！！ねっ！もう無し無しっ！」

ゆにば　「・・・・怒ってんの？」



守護　「あっ！ちゃいますちゃいますっ！怒ってないですｗｗ」

ゆにば　「・・・・・・。」

守護　「まあｗ取引所行きましょっｗｗｗ　怒ってないですしお寿司ｗ」





守護　「行きましょ行きましょｗｗ」


ゆにば　「・・・・う・・・うん。」






つづく。