
第一話「前世はトマトだったような・・・」はこちら
こんばんわ!私マイディー!農家見習いです!!
田舎を離れ、一人農業大学へ進学したのはいいけれど。
課題の小枝集めの為、小枝の木を探しに走ってたんですよね。
私、方向音痴なんですよね。
だから、間違えて北に向かってたんです。
そこで、バウにからまれて・・・歌声が聞こえて・・・

気がつくと、髪の毛が真っ赤に染まって・・・トマトみたいな色になってたんです!
一体私に何が起こったんだろう・・・。
なんかちょっと身体も青臭い気がする・・・。

??? 「君は野菜少女になったんだよ!」
なんなんだろうこれは。 喋るにんじんが出てきて・・・君は野菜少女だとか言ってる。
これって・・・憧れていた魔法少女の第一話的な展開ですよねっ! っていうかもう大学生なんですけどね!
人参上司 「僕は人参上司。野菜少女管理委員会の者です。あなたはトマトの力を持つリコペルシコンの野菜少女に選ばれました。」
来た。これ来た。 きっと私の中の何かが目覚めて、これからきっと魔法で何かと戦ったり。困った人を助けたりする人生が始まるに違いない! 野菜少女っていうのがちょっと気になるけど!
マイディー 「野菜少女になると何か特別な力とか使えるんでしょうか^^」

人参上司 「野菜少女に変身すると、髪の毛が赤く染まり野菜パワーが使えるようになります。」
マイディー 「野菜パワー!なんでしょうかっ!それはっ!ちょっとテンションが上がってきました!」
それって遠まわしに魔法みたいなパワーが使えるってことですよねっ!
まあ、こういうしゃべる動物?野菜だけどっ!そんなのを連れて・・
きっと悪と戦ったりするのかな?
それとも野菜の素晴らしさを広めたりするのかな!!

人参上司 「ちょっと場所・・変えて・・くわしk」
あっすいませんっ! ここバウがうるさいのですねっ!
私はにんじんさんを連れてアップタウンへ戻る事にしました。
詳しく聞いてみないと!野菜少女の事!野菜パワーの事!!

アップタウンへと駆け足で戻るつもりでした。
でも私、方向音痴なんですよね!
南へ下っているつもりが・・・

ノーザリン岬に来ていたんです。 おお!これが雪かと喜んでいると・・・
ものすごい勢いで何かが襲ってきました!!

きっキングポーラー!!!
バウにも勝てないのにっ!! こっ今度こそ殺されるっ!!
容赦なく、キングポーラーはその太い腕を振り上げ襲ってきました。

意識が朦朧としてきた・・・ 田舎から出てきて、せっかく新生活が始まったのに・・・野菜少女になれとか言われて・・・なんかもっと楽しそうになりそうだったのに・・・ここでいのちのはなもちるみたい・・・
また私が生きる事を諦めそうになったその時だった。
ららら~
はっ!またあの歌声が!

身体の中に何か熱い力が沸いて来る!!これがっ!野菜パワー!!

人参上司 「すごい!君は今急成長して最初の魔法「リコペルエアーランナウェイ」を使えるようになったよ!」
ど・・どんな魔法それっ!

人参上司 「叫ぶんだ!リコペルエアーランナウェイと!」

や・・・やるしかないっ!!
マイディー 「り・・リコペルエアーランナウェーイ!!」
唱えた瞬間!まばゆい光が私をつつんだのです!

すごい・・・すごいよ・・・リコペルシコンの野菜少女・・・
いきなりこんなすごい野菜魔法を使いこなす事ができるなんて・・・
リコペルエアーランナウェイは・・・
詠唱を終えた後の3分間!!
この魔法を唱えた者はっ!

携帯の保護シールを貼る時に
空気を入れずに上手に貼れる様になるんだっ!!!
なるんだっ!
なるんだっ!
るんだっ!
んだっ!



マイディー 「戻りますねー」
人参上司 「はーい」
こんな事になるなら普通の農大生でよかった。
でも私の中にはトマトの血が流れてるらしい。
野菜少女として生きる運命・・・
それはとってもウザイなって。
つづく。
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