ダーウィン

UCGOの世界。海外の勇士達が立ち上げたサーバーで今もなお・・・生きていた。

UCGOプライベート・サーバ・・・その事実を知った僕は、いてもたってもいられず、使っていないショートカットに入っていたUCを立ち上げ、その世界に舞い戻ってみた。



ダーウィン。古きよき仲間達と過ごした場所。

もう二度と帰ることはないと思っていた思い出の場所。

問題なくクライアントは起動し、懐かしい音楽が流れ出した。



本当に帰れるとは・・・・

でもたしかに今目の前に広がっているのは、あの頃のままのダーウィン。


昨夜、何年かぶりにダーウィンの空気を吸いました。

流れてくる音楽を聴いた時、大人げも無く涙がこぼれました。

自分をこの世界に招いた世界。


タクシーに乗り、街の中を散策する。



作った洋服を売りに来ていた店もそのまんま・・・

そして、驚いたのは・・・道を覚えている事。

あの角を曲がれば、テイラーがある。

ここからこうして行けば銀行へは近い。

操作はすこし忘れ気味でしたが、数分で自由に動けるようになりました。


でも・・・誰もいない・・・時間も時間だからなあ・・・

そう思い、モビルスーツ工場へ行ってみました。

ここでよくモビルスーツを職人さんに注文してたなと懐かしんでいると・・・

背後から聞きなれたバーニアをふかす音が・・・振り向くと・・・



chinta　「07！」

MS07Bグフだ。

この世界に初めて降り立ち、初めてMSを見たとき。
そのグラフィックの繊細さではなく、足音の再現に驚いた。

その足音を初めて聞いたとき「ああ、ガンダムの世界だ・・・」って感動したっけ・・・

そんな事を思い出した・・・・っていうか人がいる！！

嬉しくなって思わず話しかけてしまいました！！



昔ダーウィンにいた事、嬉しくなってすぐにここへ来た事を話した。

言われた言葉は・・・

「おかえりなさい＾＾」

その言葉を聞いた時、また涙が出そうになった。


ジオン・・・いい人ばかりだったもんな；；

お話をしていると・・・MSは持ってますか？と聞いてこられた。

今帰ってきたばかりなのでまだ持ってませんと答えると、乗ってみますか？



07・・・ゾゴックに乗れるようになるまではコレが愛機だったなあ・・・

お言葉に甘えて、久しぶりにモビルスーツに乗らせていただいた。




懐かしい機動音を立て、立ち上がる07。

初めてモビルスーツに乗ったとき、視点が高くなり、大きなビルも腰くらいの高さになり、一気に強くなった気になったなｗ

「お帰り記念です＾＾さしあげますよ」

思ってもいない言葉がっっっ！！

優しい；；

なんて優しいんだジオンの軍人はっ；；

本当にありがとうございました！
建物や草木が昔と変わっていないことも嬉しかったですが、住民の人たちの優しさも変わっていない事が何より嬉しかったです。

「中途半端な仕様ですが・・・」

いえいえいえいえっ！大事に乗りますねっ！！

モビルスーツに乗り、操作感を思い出す。ジャンプしてみたり走ってみたり、戦闘モードに切り替えてみたり・・・

効果音の全てが懐かしい＾＾


しばらく街で遊んでいると、かなり遅い時間になっていた。




明日は、頂いた07に乗って、昔の仲間を探しに行こう。

ひょっとするとどこかにいるかもしれない・・・

こうして、再びダーウィンに戻ったchinta君の仲間探しの旅路が始まったのです。




☆次回予告☆

生まれ故郷である宇宙世紀にたどり着いたchinta君。

昔の仲間を探して流離いの旅に出る。



ダーウィンハンガー前・・・

そこで出会ったのは、かつて所属していた部隊の上官ミサ・タチバナ隊長であった。

chinta君はタチバナ隊長と共にL4エンジンの実験テストに挑む！

次回！chinta戦場記録　第二話　

「再会」

君は、生き延びる事ができるか？