
あああああぁああぁあああ~!!
劇場版光のお父さんの1シーンでウルダハを全力で走るシーンがあるのですが、作品全体の中でもこのシーンが結構好き。
声を入れている時も、南條さんの素晴らしい叫びにホロリと涙が出てしまったんですよねw
撮影時の演技自体はそんなに難しく無かったんですが、撮影がとても楽しかったのをよく覚えてます。

実際に走ったコースは、ゲームをやってる人ならすぐに分かるウルダハのメインストリートですね。
実はここが一番走りやすかった。

いろんなゲーム内演技がある中で、実はこういった移動を伴うシーンは難易度が高い。

例えば、この場所からリテイナーベルまで移動するシーンを撮るとする。

普通にゲームをしていると、基本的には最短で行けるこのコースになる。

しかし、そうなるとソファを横断するので、こういうどことなく非日常的なカットが生まれてしまう。
もちろん、ゲームを遊んでいる人から見ればこっちの方がリアルなんですけどねw
でもゲームをやってない人が見ると、ここに違和感を感じてしまう。

なのでアクターは、このように障害物を避けて目的地まで移動する必要がでてくるわけですね。
移動するだけならいいんですが、さらにそこに視点の切り替えや表情エモの組み合わせなんかも必要になってくるので、移動を伴うシーンはなかなか難しい。

その点、このウルダハのメインストリートは走りやすい。
お判りいただけるでしょうかっ!?

実は石の並びが陸上競技場のトラックみたいになってる。
これが結構重要なんですねー。

と言うのも、走るシーンはグループポーズに対応していないので、通常のゲーム画面を使いUIを消して撮影せざる得ない。
しかしそうなってくると、ゲームですので、必ずキャラクターが中央に配置された状況でしか撮影できない。

走るシーンって、走っていく方向に視野が広がってる方が疾走感が出ると思うので、迫力ある画面にしようと思うと、キャラクターを画面の端に寄せる必要がある。

なので、監督がとった撮影方法は、スプリントで走るマイディーを、主観でブレないように捉えながら、自分もうしろ向きにスプリントで走りながら撮影するっていう激ムズな撮影方法だったんですねw
プロってすごいw

その結果、違和感が生まれないくらいの絶妙な手振れ感も出て、このシーンに命が吹き込まれましたねw
でも、これ以上にFFXIVのスプリントに合わせても違和感ないように走らなければならなかった坂口さんやリアルパート組も相当大変だったと思いますw
そこに南條さんの名演が加わっているので、とてもいいシーンになったなあと大変満足しております。
わずか数秒のシーンでもこんな風に創意工夫を重ねて撮影していた日々、楽しかったなあw
個人的にでもいいので、また何かやりたいですねー。
つづく。
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