
ああ~・・・また泊っちゃったな。
いろいろあってこの世界にやってきた時に初めて訪れた街・・・。
いいんだよなぁ・・・新しい場所にいる!・・・っていう感じが。
たまにここでログアウトしたくなっちゃうんだよねー。
今週は幻想も集め終わったし・・・ぶらっとクリスタリウムでも散歩しますか。

このたか~い天井がいいじゃないか。
吹き抜けを走る通路・・・ 屋根の下に植えられた色とりどりの植物・・・・。
活気あふれる行きかう人々・・・にぎやかな店・・・
好きなんだよなあ・・・こういうの。

田舎にある やたらでかいイオンモールみたいで・・・。

時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たす時、つかの間、彼女は自分勝手になり、自由になる。
誰にも邪魔されず、気を遣わず「ものを食べる」という孤高の行為。
この行為こそが、光の戦士に平等に与えられた 最高の癒し・・・
と言えるのである。

ほらほら・・・こういう高い所から下のショップを見る感じ。
こういう所にイオンモールっぽさを感じちゃうよなあ。

ぶらっとクリスタリウム。ぶらクリ。
「わあ!たかい~」
ん?

おお~・・・・

絶景かな絶景かな。
やっぱりくりブラするなら見ておかないとね、クリスタルタワー。
これがいいんだ・・・原初世界で見るのとまた雰囲気が違ってイイ。

ぼくぼく・・・落ちないでよ・・・
こんな高い所から落ちたら大怪我だ・・・
牧場に菜園に牧場・・・一つの街の中に生活を支えるいろんな場所があるんだなあ・・・。
ここで取った野菜を市場で売って・・・なんて想像するのもこれまた楽しい。

あれ?あんな所によろず屋があるんだ。
何が売ってるんだろ?

フルーツワーム!なにそれおいし・・・

あ・・・ワーム・・・釣り餌ね・・・ワッフル的な何かかと勘違いしちゃった・・・。
なんという・・・肩透かし・・・いや・・・腹空かし・・・。
これは・・・こんなことされちゃうと・・・
腹 が ・・・
・・・・減 っ た。



よし・・・こうしちゃいられない!

店だ!店を探そう!
たしかさっきのショッピングモールっぽい所に飯屋があったはず!

いいなあ、ショッピングモールのフードコートってテンション上がるよなあ。
ああいうところで食べると、安いラーメンでもなんだかおいしく感じるんだよ~。

ああっと!しまった!上に来てしまったっ

いつもマップだけ見て進むと、目的地が上だったり下だったりしてややこしいんだよなあ、クリスタリウム。
ええい!もうっ・・・・

飛んじゃえ!

いだっ!
大腿部複雑骨折、脊髄損傷、肋骨も3~4本逝った。
いや、そんな事より飯だ。

あった!

料理屋ハンジ・フェー。
へえ・・・何が食べられるんだろ?
ん?

んーーー?? これはなんだろ・・・? いい音立てて焼いてる・・・。

今川焼?なんだろ・・・六角焼?なにそれ・・・。
でもイイ匂いだ・・・よし・・・何か考えるのはやめよう。
食べて何かを確かめる!ミステリーな感じがいいじゃない!
中から出てくるのは一体何か?肉か?野菜か?はたまたあんこか!?
よし・・・
「すいません、これふたつください」

「それ飾りです。」
「アッ・・・飾り」



「メニュー・・・もらえますか?」
「はい!どうぞ!」

ほほう・・・なるほど・・・
ソーセージにサラダにポポト系・・・おっと・・・グラタンもあるぞ・・・なるほどぉ・・・こういう感じかあ
それに、キャラメル・・・そういうのもあるのか。
クッキーとキャラメルに挟まれたブロードビーンスープ・・・そういう系のスープなのかなこれ・・・。

「クリスタリウムはみんな忙しいので、ソーセージやグリルをパンにはさんで食べる人が多いんですよ」
「そうなんですねえ」

となると・・・バゲットは外せないわけか・・・。
レイルのグリルか・・・ソーセージか・・・バゲットの相手はどっちがいいか・・・悩ましい所だな。
よし・・・ここはソーセージにして・・・サラダは・・・
「あっ!すいません」

「ソーセージとバゲット、あと・・・・ブラッドトマトサラダください」
「はい!飲み物はどうしましょう・・・」
「飲み物・・・」
そうか・・・考えてなかった・・・えっと・・・

一択じゃん・・・。
「じゃあパープルカロットジュースで」
「かしこまりました」

いいね・・・ちゃんとベンチがある店は信用できる。
今までずっと立って食べてたからなあ・・・やっぱり人間・・・座って物は食べないとだ・・・。
5.1から座って食べられるようなったのはいいけど・・・調度品の料理だけだから・・・食べる時は結局立つけど・・・。

待ちゆく人を見ながらソーセージやパンを立ってほおばる・・・いい店じゃないか・・・。
忙しい光の戦士にはこれくらいがちょうどいい。
「お待たせしました、ブラッドトマトサラダです」

おおー・・・定番のトマトサラダ・・・。
ブラッドトマトって名前が物騒だけど・・・イイ赤だなあ・・・。
黄色いパプリカも嬉しいじゃないか・・・。
「いただきます。」

お!ドレッシングはダークバルサミコ酢!!
んんんーーっ!!!

これは・・・っ ウッウッーウマウマ!!
誰だよ・・・バルサミコ酢やっぱいらへんねんとか言ってた人・・・いる・・・絶対いる・・・!!
これはうまい・・・そんでまたダークバルサミコ酢っていうのが第一世界っぽくてうれしいじゃない。
ダークとかブラッドとか・・・厨二病っぽいネーミングが胃袋に沁みていく・・・。

皿もカリッカリでうまい。
第一世界の人もサラダは皿ごといくんだなあ。
サラのうまいサラダでブラッドサラサラ・・・・ふふ。
「お待たせしました、バゲットとソーセージです」


おお~・・・・。

「ソーセージはパンにはさんでお召し上がりください」
ほお・・・・

・・・・・・・・。

「あの・・・・どうやって!?」

「すごい速さで交互に食べてもらえれば、そんな感じになります」
「すごい速さで・・・・」
「はい」

う・・・・

うおおおおおお・・・・ん!!

ばくっ!

ばくっ!
俺は今・・・

アシエンだ。

分かたれた世界を・・・口の中でひとつにし・・・・

元のサンドイッチという世界を取り戻す・・・!

アシエン・マイディリプスだ!!

ほおお・・・こうなるんだ?
うまい!・・・たしかにサンドイッチと同じ味・・・いや・・・幾多の霊災による多くの犠牲の上に成り立ってるから・・・
普通のサンドイッチよりうまい!そうきたか・・・

ぶらクリからの、世界統合・・・まさかクリスタリウムでアシエン気分が味わえるなんて・・・。
今日の俺はなんて幸せ者なんだ・・・。
さあ…熱くなってきた!アシエンとしての戦い!!
ここで行っておくか!!
「すいません!」

追いグラタン!!
毎回毎回コップで飲まされてオチに使われるグラタン系!
やっぱりこれでしょう!
「お待たせしました。ラセットポポトグラタンです」

おおおおーっ!?
へええーーっ! グラタンと言えば原初世界ではコップで飲むものなのに・・・第一世界ではパンに包んであるんだ?
そうそう・・・・こういうのでいいんだよ。
ソーセージとバケットの戦いにグラタンも参戦!
ふふふふ・・・・これら3つの世界を・・・

素早く交互に食べ・・・アシエンソーセージグラタンサンドの世界を・・・

・・・・って熱っつぁあうっ!!

あー・・・えらいめにあった・・・。
でもうまかったなあ・・・。
忙しいクリスタリムの街にあった忙しいサンドイッチ。

でも人よ・・・アシエン達よ・・・急ぎすぎるなかれ。
時にはゆっくりと時間をかけて混じりある事も大切なのだ・・・。
いろんな種族の人がいっしょに生きる・・・この街のように・・・。

あー・・・美味しかった!
「ごちそうさまでした!」

いてて・・・そうだ・・・全身複雑骨折してるんだった・・・。
ほんと・・・急ぎすぎても・・・良い事ないよなあ・・・。
病院行こ・・・。

マイディー♪
マイディー♪
マイディー♪
マ・イ・マ・イ・ディー・・・フ~ (↓)
つづく。
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