
ヒーローが悪と戦うという作品は数多くあるのですが・・・
悪の組織の「悪さ加減」の演出って、色々あって面白いですよね。
有名どころだと仮面ライダーV3のデストロンは、ライダーマンに「新年おめでとう。今年こそお前を殺す」って丁寧に年賀状を書いたりするし、バイクロッサーというヒーローの悪の組織デスターは、魔人ゴーラが子供の泣き声に反応してダイヤモンドを口から出したりするもんで、日本中の子供を泣かせる事だけに特化した悪の組織立ったりする。
そんなどこかちょっとかわいい悪の組織が多い中、こいつは怖い・・・という悪の組織もあったりする。
政府を丸め込んでいるパターンだ。
事件を起こっても、警察が動かなかったり、新聞に載らなかったりする・・・これは怖い!
僕らは大人になればなるほど、「何かあったら警察が対応してくれる」とか思ってしまう。
しかし、その警察が動いてくれないとなると、何を頼っていいやらわからなくなる・・・。
目の前で大きな事件が起こったのに、何も報道されないという「悪の演出」は、頼れるものは何も無いという演出になりぐっと怖さが増しますよね。
さて、本日購入いたしましたのはーっ!!

メディコスエンタテイメント 超像可動 バオー (限定版)です。
ジョジョのフィギュアシリーズを中心に展開する超像可動シリーズ。
ジョジョと同じ作者である荒木先生の「バオー来訪者」からバオーがワンフェス限定で超像可動シリーズに登場!
僕は一般販売を待ってたのですが、一般販売版は肌の色が紫だったので、限定版を買っちゃいました。
バオーは青くあって欲しい!!
てなわけで、開封です。

うっはっ!ww あまりにかっこよすぎて、変な笑いが出るw
これ、バオーだっw 間違いなくバオーだw このブルーがいいっ!!
実は超像可動シリーズをはじめて買ったんですが、造形いいですねーっ!!
特にズボンのラインがきれい。
そいつに触れることは死を意味する!

これがッ!これがッ!

これがバオーだ!
言いたくなりますよね、これ。
バオーは、コミックス2冊で終わるにも関わらず、ヒーローとは思えないデザインや、台詞回し、ナレーションの独特な味などなど語りつくせないw 前ページクライマックスって感じですw
ストーリー的には、秘密結社ドレスに寄生虫バオーを埋め込まれた橋沢育郎君が、予知能力を持つ少女スミレと一緒に脱出し、スミレがドレスに再び囚われたので、救出に行くだけのストーリーなんですけどねw

ヒーローにとって命ともいえる顔のデザインもすごいですよねw
割れてるんですよ・・・。で、ピシっピシっって皮膚が少しずつ砕けてポロポロ落ちていく・・・。
それがなんだか涙に見えてきて、生きてるだけに、死に向かって進んでる悲しさが表現されてる。

バオーの武装現象はまだ解けないッ!
バオーの特徴のひとつにあげられるのが、技の名前ですよね。
バオー・メルテッディン・パルム・フェノメノン、バオー・リスキニハーデン・セイバー・フェノメノンとか、めちゃくちゃ長い名前なのに、なぜか今でも覚えてたりする・・・w それだけ夢中になって読んでたって事でしょうね。
バルバルバルバル・・・・っていう泣き声もかっこいいw

そしてさすがジョジョの可動フィギュアを作り続けてきた超像可動シリーズ。
どんなポーズをとっても、作中のバオーに見えてくる。 洋服の分割とか色合いも最高ですね。
付属してる手首パーツの表情セレクトもわかってるなぁ・・・って感じですw

叫び顔パーツの表情も良いです~。
僕は、バオーの魅力ってヒーローに変身できることの「メリット」と「デメリット」のバランスが秀逸だという部分だと思うんですね。
ヒーロー物ってここが結構大事。たとえば最近のスーパー戦隊とかって、変身できる事の「メリット」の方が大きいんですね。
変身して強くなって悪と戦わなければならないっていう最小限の「デメリット」のみで、仲間はどんどん増えるし、クリスマス前やこどもの日の前は新しいロボや武器が届くし、特に失うものは無い・・・メリットの方が大きいんですね。
でもバオーの場合は、変身して強くなれるけど、失った物の方が多いように感じる。
だからこそ戦わなければならない悲しみを感じるんですよね。
変身できて強くなるけど、変身してないときも肌の一部分が「カサカサ」になるとか、デメリットの嫌さ加減がはんぱないw

似たような背景を持つヒーローとして「ガイバー」があげられる。
ガイバーもかっこよくて強いけど、一番最初の変身は、全身の穴という穴からからにゅるにゅるした物が入ってくるっていう嫌さ加減。そういうデメリットを受けるからこそ、その代償として強い力を手に入れることができる。
最近は、「今日から君もキュウレンジャーだ!」「よっしゃラッキー!!」ですからねw
キュウレンジャーは逆にそこがいいんだけどw

バオーとガイバーって、そこだけじゃなく色々類似点が多い。
敵が悪さをしても新聞に載らない系だし、メインの武装も似てる。
ガンダムが、既存のロボットアニメに「リアル」を取り入れ「リアルロボット物」というジャンルを確立した。
今思うと「バオー」とか「ガイバー」は、「リアルヒーロー物」というジャンルを作ろうとしていたのかもしれない。
そういう重たいヒーロー物を見たい気もするけど、最近の人たちは作品のストレス耐性があまりないって聞くので、そういうのはヒットしないのかもしれませんね。

バオーがこんなにもおどろおどろしいデザインにもかかわらず、かっこよく見えるには、作品を通してその背負った運命に立ち向かう姿勢を感じるからなのかもしれない。
バオー来訪者はいろんな意味で神がかってる。

バオー・ブレイク・ダーク・サンダー・フェノメノン!!
独身万歳!!
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