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    歴史に埋もれた『名著』Vol.3

    歴史に埋もれた名著03

    読書は、論争のためではなく、そのまま信じ込むためでもなく、講演の話題探しでもない。

    それは、『熟考』のためのものなのだ。

    イギリスの哲学者、フランシス・ベーコンの言葉である。

    本を読み終えた後、あーおもしろかった!とか、なるほどなー!と言って終わってしまうのはもったいない。

    その本に描かれているテーマを感じ取ったら、それに対して自分はどうなのか、どう思うのか、それを考えて初めてその本は自分の生涯の役にたつのだと僕は思う。


    「素晴らしい一冊」と出会うことで、その日から自分の人生の意味が大きく変わることもあるだろう。


    今日は、あなたの人生を大きく変えるかもしれない、そんな『名著』を紹介したい。

    もじのおけいこ

    ・歴史に埋もれた『名著』 ・・・・講談社 すごいぞ!機動戦士ガンダム

    ・歴史に埋もれた『名著』Vol.2 ・・・・栄光社 機動戦士ガンダム もじのおけいこ

    今回で3回目となるこのコーナー。本日も歴史に埋もれた素晴らしい名著をご紹介したい。

    機動戦士ガンダムはご存知のとおり、日本を代表する国民的ロボットアニメシリーズで放送開始から40年近くたった今でも最新作が作られ続けている。

    しかしながら、初回放送時の人気は芳しくなく打ち切りによる終了を余儀なくされた。スポンサー各社も今までのロボットアニメとは全く違うスタンスに戸惑いを隠しきれず、作品内容とはかけ離れた書籍や玩具等が数多く販売された。

    すごいぞ11

    それが所謂『ガンダム混迷気』という時代。

    過去2回にわたってご紹介させていただいた「名著」はそんなガンダム混迷気に発売されたもので、アニメ本編のイメージとかけ離れた作品に仕上がっている。しかし、1981年のガンダムブームを皮切りに徐々に人々はガンダムのコンセプトを正しく理解し始め、混迷期を脱する事ができたのだ。

    そしてそこから時が流れた1985年、新たなガンダム作品が登場する。

    それが、「機動戦士Zガンダム」である。

    本日ご紹介する名著は、機動戦士ガンダムの正統続編であるZガンダムに関する書籍である。

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    ひかりのくにテレビえほん 機動戦士Zガンダム ①

    ガンダムという作品が、過去のスーパーロボット物と同列に考えられていたガンダム混迷期は終わり、社会現象にもなったガンダムブームも終息しかけた1985年、機動戦士ガンダムの続編として実に7年ぶりの新作ストーリーがスタート。

    内容は、機動戦士ガンダムよりも高年齢を対象としており、より「リアル」を追求していく作品となった。

    地球連邦VSジオン公国という図式はより複雑になり、ジオンとの戦争に打ち勝った地球連邦軍が選民思想の強い「ティターンズ」とそれに反発する「エゥーゴ」に分裂し内部紛争が起こる、さらにそこにジオンの残党を中心とした「アクシズ」という勢力が加わり三つ巴の戦いになっていくという複雑なもの。

    人の革新であるニュータイプ、人工ニュータイプである「強化人間」の誕生、激しく動く世界情勢に対する若者の憤り、クワトロと名乗る「シャア」の思惑、等など重々しいテーマが多く前作以上に子供向けには作られていない。

    歴史に埋もれた名著05

    そんな複雑なZガンダムストーリーを子供向けに噛み砕いたのがこの「ひかりのくにテレビ絵本」だ。

    いったいどんなことになっちゃているのか・・・!?

    はやる気持ちを抑え、まずは表紙を堪能したい。

    歴史に埋もれた名著06

    まず注目していただきたいのは、右下に描かれている、主人公のカミーユとクワトロ大尉だ。

    幼児向けの絵本にもかかわらず、非常に整った絵 になっていることにお気づきいただけただろうか?

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    裏表紙を見ても、過去に紹介した名著に登場したような「やる気ガンダム」や「おはなガンダム」のような意匠はなく、ガンダムらしい構図で描かれている。

    これは7年の時を経て社会に対し、ようやく「ガンダムはそんなことしない。」という理解が得られた象徴ともいえる。

    そしてこの裏表紙には、この書籍が『名著』である証が刻まれている。

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    作/北爪宏幸

    なんと驚いたことに、この絵本の作者は北爪宏幸氏なのだ。

    北爪氏と言えば、Zガンダムで作画監督を務め、後にZZガンダム、逆襲のシャアでキャラクターデザインを行った人物。
    表紙のカミーユやクワトロ大尉の絵が整っているのもうなずける。

    もう言ってもいいと思う、この絵本は「Zガンダムオリジン」だと言ってもいいと思う。
    これ以上Zガンダムの絵本化に対して信用できる人物はいない。

    北爪氏の描くZガンダムとはいかなるものか、いよいよ表紙をめくってみよう。

    歴史に埋もれた名著09

    とおいみらいのおはなしです。
    ちきゅうれんぽうせいふは、
    ちきゅうをきれいなほしから よごれたほしにつくりかえようとしていました。


    やめろや。

    率直な感想を言うと、やめろや。

    なんでそんな事せなあかんねん。そんな事をして地球連邦政府に何の得があるのだろうか?

    でも北爪氏が言うんだからそうなんだろう。

    けれど それに はんたいするひとも たくさんいました。


    そらそやろ。

    率直な感想を言うと、そらそやろ。

    宇宙からやってきた異性人が地球を汚すというなら、まだわかるけど、地球連邦政府がわざわざ積極的に地球を汚染するって言うのであればなんでやねん!と反対する人が多いのは自然な流れだ。わかる。

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    北爪氏の描くティターンズの面々。悪そうだ。

    こいつら、地球を汚す気満々の表情だ。れんぽうこく?なんか国になっちゃってる。

    でも、忘れていはいけない。これは子供向けに描かれた絵本なのだ。
    複雑な、地球連邦の内部分裂を骨まで噛み砕いて絶命・・・・いや説明してくれてる。

    ティターンズは、かつてのサイド7、グリーンオアシスに拠点を築き、宇宙で暮らすスペースノイドを弾圧、、毒ガスで大量殺戮を行った、30バンチ事件という非人道的な事件を起こし、それが引き金となって地球連邦政府は「ティターンズ」と「エゥーゴ」に分裂し戦争が勃発するんですが、そんなややこしい説明はいらなかった。 「ちきゅうをよごす」で簡単に説明できた。

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    そんなグリーンオアシスに、エゥーゴのメンバーがやってきます。ここはアニメの第一話と同じ展開ですね。

    そんな あるひ
    シャアという わかものが、モビルスーツのリックディアスにのり、なかまといっしょにやってきました。
    わるいバスクたいさをたおすためです。


    いきなりネタバレだ。クワトロ大尉はたしかにシャアですが、かつて、ジオンの赤い彗星が地球連邦政府の軍人になれるわけないから、「クワトロ・バジーナ」って名前を名乗ってるのに、台無し。

    わかもの・・・w これが若さかw

    やってきた理由もティターンズの新型もビルスーツの奪取ではなく、敵の大将へのダイレクトアタックという所も「鬼退治」感があって絵本らしいアレンジだ。

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    北爪氏の描く わかもの と リックディアス をご堪能ください。

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    「よし、ぼくもあのひとについていこう」
    カミーユは、おとうさんのつくったガンダムマークⅡにとびのりました。


    まるで、ガレージに止めてあった自転車に乗って友達の家についていくかのごとく かろやかにマークⅡに登場するカミーユ。

    自分を殴ったティターンズのMPをバルカンで脅す行為や、父と母がマークⅡに開発に携わったけど父が愛人を作り、母はそれさえきにせず仕事に没頭し、カミーユがゆがんだ性格に育ったとかその辺はややこしいのでカットされたのだろう。

    ただたださわやかだ。

    シャアは あたらしいみかた ができたので おおよろこびです。


    それは、よかったですねw

    歴史に埋もれた名著12

    北爪氏の描く 大喜びするリックディアスをご堪能ください。

    その後、戦線を離脱しカミーユを連れ、アーガマへ戻るシャア。
    追撃するバスク大佐は、ガルバルディβとハイザックを出撃させ、それをリックディアスとマークⅡが迎撃する。

    歴史に埋もれた名著13

    戦闘シーンのモビルスーツも美しく描かれ、破綻していない。

    モビルスーツをあやつるのがとくいなシャアも、
    ガンダムのつよさには すっかりかんしん してしまいました。


    いちいちクワトロ大尉がおもしろい。

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    北爪氏の描くすっかり感心するリックディアスをご堪能ください。

    歴史に埋もれた名著012

    ちきゅうのみどりをまもろうとするすばらしいなかまたちにかこまれて、
    カミーユはしあわせです。


    最後はやりきった感ある、エゥーゴの面々。

    Zガンダムの結末を知っている人たちは、果たして本当にカミーユは幸せだったのか?と深く考えてしまう。
    エゥーゴに参加したという理由で、目の前で母を惨殺され、数多くの仲間を失い、最後は死者の力を借りてシロッコを倒し、精神が崩壊して廃人になってしまうカミーユ。

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    読み終えて思う。

    この清々しいまでに簡潔化された清潔なZガンダム。

    これは後年カミーユが思い返したグリプス戦役ではないだろうか?

    人のエゴにまみれたあの戦い。 

    俺は女じゃない。私はシャアではない。俺はかつてのアムロではない。地球は一部のエリートのものではない。
    否定を繰り返すZガンダムの物語を、カミーユが夢の中で整理していく過程を描いた書籍と考えれば、これはとても深い名著だと言える。

    カミーユはきっとこうありたかったのだろう。

    歴史に埋もれた名著16

    最後は、北爪氏の描く美しいエマさんをご堪能ください。



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