
エミルクロニクルオンライン、通称 ECO。
僕のオンライナーとしての出発点でもあり、オンラインゲームの楽しい事、つらい事、僕にそれらを初めて教えてくれた世界。
それが、8月末でサービスが終了してしまう。
オンラインゲームの可能性を世に知らしめる為に活動し、旅を続け・・・TVドラマを作った・・・
その矢先にふるさとでもあるECOのサービス終了とは・・・・あまりにも悲しい。
様々な世界が生まれては消えるオンライン大三千世界。 この世界に残された猶予はあと1ヵ月半。
僕は、今まで生きてきたこの世界を今一度見て回る旅に出ることにしました。

ECOの世界は、3種族+1種族が存在し、人間の姿をしたエミル、天使のような姿をしたタイタニア、悪魔のような翼と尻尾を持つドミニオン、それに加え機械の体を持つDEMが存在する。
物語の中心はエミルの住むアクロニア大陸。
アクロポリスという大きな町が大陸の中心にあり、東西南北に道が広がりそれぞれの街がある。
昔は毎日いろんな街を行ったりきたりしたものでしたが、いつの日か冒険しなくなりアクロポリスから出ない毎日になった。
今回の旅は久しぶりにこのアクロニア大陸を旅していこう。 まずは北へ。

アクロポリスから北可動橋に出て、さらに進むと北アクロニア平原に出る。
ここからは、斜め上から見下ろす視点になり、モンスターも出現するようになる。

「きゅーん」
ECO最弱モンスター「プルル」。殴ると「きゅーん」と声を出して消える。
ECOを始めた当初は、この「きゅーん」という声が耳にこびりつき、電車に乗ってても、仕事をしていても耳を澄ませば耳の奥でこの声がよく聞こえたものだった。
「きゅーん・・・」

なつかしいBGMが流れる・・・平原にあるパーティ募集広場。
ここは言うなれば「たまり場」みたいなものだった。
ここに座ってるとフレンドがやってきて手を振って挨拶し、なんてことはない会話が始まる。
話が盛り上がれば冒険そっちのけで朝までチャット・・・ECOはそんな感じだった。
仕事の愚痴を聞いたり、誰々と誰々が喧嘩したとか晒された!とかそんな会話もなつかしい・・・。
近くのクエストカウンターから聞こえてくる 誰かのレベルアップの音・・・。
それが聞こえてきたら、それが知らない人でも経験値アップのスキルをかけてあげるのがハートフルなこの世界の日常だった。
そういうスキルってオンラインゲームでは大事。それがきっかけで友達ができて、オンラインゲームが何倍も楽しくなるから。

平原を抜けて、スノップの山道へ
ここのBGMが大好きだ。一番ECOを遊んでるっていう気分にさせてくれる。 今はなんでかわかんないけど涙がにじんでくる。

どんなにレベル差があっても襲ってくるバウ。
うっとうしいことこの上ない。でもめんどくさいからと言ってほったらかしにしながらこいつらを引き連れながら次のエリアに移動するとその場でたくさんのバウが放置され、次に入ってくる人に襲い掛かる。なのでめんどくさくても倒していかないとね。
たまにここで死んでる人は寝落ちしてバウの餌食になった人たち。

芝の色が濃くなっていっている。寒くなってきてる証拠だ。北へ向かっている感じがしますよね。

スノップ追分に入ると、立て看板がある。
この先ツンドラ地帯 HPに注意して進め!

木々も針葉樹に変わり、少しずつ雪景色へと変わっていく。

氷結の坑道か・・・なつかしいな。
ちょっと寄り道していこう。

結構遠かった・・・・。

ついた・・・。
ここは初心者の登竜門的な場所だ・・・。

お気に入りの武器、アーチンスターを持って突撃だ。
もう10年近く使ってる・・・。

もう君とも戦えなくなるね、デスくん。
君にはほんと初心者の頃いじめられたねー!!

Lv30でここに来るのは難しいのに、ここでLv30の武器を売るユーリカさん。
あんたがここにいるために何人の冒険者が涙を流したことか・・・・。
ここで武器を仕入れて、アクロポリスで売っている商人さんも多い。
今は、そこで買えばいいので、もうここにくる必要は無くなった。

メイド服もここで買える。
でもこれより出来のいい多種多様なくじ品のメイド服が露店で買える。
そうやってどこかに行く理由が徐々に減っていった様な気がするな。

氷結の坑道を出て、ノーザリン岬から再び北を目指す。

関所。昔は入国証が無いと入れなかった。アクロポリスからここまでやってきて、あ!入国証忘れた!!ってなる事もあったりして、関所付近で入国証を販売している人たちもいたな。
マイドさんは、商人なので入国証はいらない、顔パスだ。

ノース台地へとやってきた。
雪がちらりほらりと降っており、一面が雪景色だ。
昔は寒さでここにいるだけでHPが減ってた。
露店でホカホカ石を買っておかないとだったんだけど、いまはもうそれはなくなったのかな。

もう道は雪で埋まっているから、石柱を頼りに進んでいく。
音楽もいつの間にか、放牧的な曲から寒さを感じ刺させるBGMに変わっている。

ウィリー・ドゥ。
なつかしいな・・・なんか叩けば叩くほど大きくなるウィリードゥがいたはず。
何かのクエストだったかな。

ふー・・・やっとついた。
ノース中央山脈の南側・・・ここにある入り口に入ると・・・・

北の街ノーザンプロムナードへ。
寂しげなBGM・・・・。

バウの群れを突破し、防寒アイテムを買い、入国証を渡し・・・それなりの時間をかけてやってくる街。
この手間隙があるからこそ、冒険している、旅をしているという気持ちになる。
苦労してたどり着くからこそ、街に着いた安心感のようなものがある。
そういうのすごく好き。

クリスマスになれば、ここには大きなツリーが飾られる。
それを毎年みんなで見に行ったりしたものだ。 去年のツリーは見てない。
こんな事になるんだったら、見ておいたら良かった。 もう一生見れないんだから。

アクロニア消滅まで、あと1ヵ月半。
もう多分ここに来ることは無い。いっぱいSSを撮っておかないとだ。
お世話になったあの人にも挨拶してこよう。

新キャラ作る度に通ったこの道・・・・。
これから先、もう通ることも無い。

女王様・・・・

今日はお別れとお礼を伝えにきました。
今までこの極寒の台地で、私たちに ひと時の安らぎ と スキルポイント を分け与えてくださってありがとうございました。
心から感謝いたします。
そしてどうやらこの世界は無くなるようです。もう会えなくなりますが、どうかその日まではお元気で。
女王様、今まで本当にありがとうございました。
・・・・さようなら。

オンラインゲームは終わりある世界。
それはどんなオンラインゲームも同じ。
だからこそ、その日その日を大事に楽しみたい。
もし僕がECOに恩返しができるとするならば、閉じてしまうこの世界をブログという形で残し、少しでも多くの人に「この世界があったこと。」を伝えていく事なんだと思う。
これがアクロニアでの最後の旅路になるだろう。
残り1ヵ月半、少しでも多くのものを伝えていけたらいいなと思う。
つづく。
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