
オンラインゲームで何年も育ててきたキャラクターが消えてしまったら、途方も無い喪失感が襲ってくると思う。
苦労して上げたレベルも、何日もかけて獲得したお気に入りの装備も消えてしまったら・・・。
なので、基本的にオンラインゲームのキャラクターは明確には死なない。
サービスが続く限り、ずーっと自分の分身としていき続ける事ができるのだ。
だが・・・実はそれって「甘え」を生むのではないのだろうか?
全てを失うというリスクが無い世界で、繰り広げられる冒険に・・・
本当のスリルはあるのだろうか?

本日ご紹介しますオンラインゲームは、惜しまれつつも昨年末にサービスを終了した名作
「Wizardry Online」です。
長い歴史を持つRPGとして「ウィザードリィ」は有名ですよね。
RPGの黎明期に生まれた歴史あるRPGで、3Dマップの中を彷徨い、レベルを上げていくというスタイルでした。
僕は昔から、3DマップタイプのRPGが苦手で、最初期の女神転生や、ディープダンジョンもやってなかったなあ。
そんなウィザードリィをオンラインゲーム化したのが、Wizardry Onlineでした。

僕がプレイしてたのは、2012年頃のほんのわずかな期間なのですが、すごく楽しかったのを覚えている。
僕が何に引かれてWizardry Onlineを始めたのかというと・・・
このゲームには「キャラロスト」という仕組みがあったからでした。

冒険の途中、キャラクターが死んでしまうと通常のオンラインゲームとかだと最寄のセーブポイントへ帰ったり、デスペナルティを負ったりするんですが、このゲームの場合肉体から魂が抜け出てその魂を操作する。
魂になった自分は、一定時間以内に復活ポイントにたどり着き、手順に従って復活させるアクションが必要になる。

しかし、必ず復活できるとは限らない。復活には蘇生成功率というのがあり、レベルが上がると成功率が下がってくる。
成功率を上げるためにはアイテムを消費したりして成功率を上げる。
1回目の蘇生で失敗すると「灰」になってしまい、次に失敗すると・・・キャラクターを永遠に失う「ロスト」となる。
つまり、ダンジョンの攻略は、慎重に進めないと本当に取り返しが付かない事になってしまうという超辛口オンラインなのだ。

恐怖心を煽る、町の掲示板。
もうこれだけで怖いw 昨日もどこかの誰かが一人・・・・。

そして何より・・・初心者に対してまったく甘くない。
サクサクという言葉はどこにもなく、水や薬を飲むか、宿屋に泊まり体力を回復させる。
宿屋も高く、無料の馬小屋では体力は全回復しない・・・・。
でもだからこそ・・・だからこそ・・・

「無事」冒険から帰ってきた時の達成感はたまらないものがある。
無茶をしたら確実に死ぬので、少しずつ強くなり少しずつ進んでいく。
今日はB2まで行けたから、明日はB3の様子を見に行こう・・・というような探索感と冒険感。

もう失われつつある、RPGの緊張感。
それが随所にちりばめられており、他のオンラインゲームには無いオンリーワンとなっていた。
こんなとがったオンラインゲームは・・・しばらく出てこないのかなあ?

遅くなりましたが、ウィザードリィオンライン・・・5年間の運営お疲れ様でした。
スリルある冒険をありがとう。
さて、次回のオンライン大三千世界の旅路は・・・
「ドラゴニカ」です。
つづく。
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