
呆然・・・・。
気が抜けて、ぼんやりとしたさま。
人は予想していない大きな出来事に直面すると、呆然とした表情になる。
FF14はすごいな。そんな精神状態になった時・・・表情エモートで「今私は呆然としてますよ」と相手に伝える事ができる。
この日、マイディーさんの発言を聞いたFCじょびのメンバーは・・・
全員この「呆然」の表情エモを投げかけていた・・・・。

マイディーさんも 次の一言をどう発しようか思案中の様子・・・。
きっと今頃PCの前で眉間にしわをよせて、打っては消し打っては消しをくりかえしているんだろうな・・・。
いや・・・きっとマイディーさんだけじゃない・・・みんな打っては消し打っては消しを繰り返してる沈黙・・・・。
今はそういう沈黙なんだと思う・・・。

誰が最初に打ち終えるんだろう・・・・呆然とした気持ちを振り切り・・・誰が最初に発言するんだろう・・・・。
私は・・・それを頭の中で予想していた・・・。
最初の沈黙は破ったのは・・・普段はおっとりとしているイメージが強い・・・るーしーさんだった。

「話が大きすぎますっ!!

だって相手は・・・神様ですよっ!?」
「そうだね・・・・ツインタニアが かわいく見える・・・。」

「騙されてる可能性は・・・?」
「ある・・・・。往々にして・・・ある!」
「また前みたいになるんじゃないのっ!?」

たしかにそうなるかも・・・・しれない。
でも!この【挑戦】が達成された暁には・・・。
オンラインゲームにたくさんの人を導く大きな光になるかもしれない。
それがこの世界のためになるならば、この世界をより強く輝かせるならば・・・・。
僕はここで散ってもかまわないっ!それくらいの覚悟なんだ!
もしこれがっ!! ドッキリ企画や・・・詐欺だったら・・・・!!
失敗したりして・・・大きくすっ転んだらっ!!

「すっ転んだらっ!?」
そ・・・・そ・・・・

「そ・・・・それはそれで・・・おいしいネタ になると・・・・思うんだ・・・・。」

みんな呆然としてる・・・・不安だよね・・・・。
それはすごくわかるんです。

私も・・・あの日・・・今のみんなと同じ気持ちになったよ・・・。
あのルガディンさんに初めてあった日に・・・・。

あの日、一人のルガディンさんがじょびハウスを訪れて、マイディーさんに会いたいと・・・。

今まで来た人は少し雰囲気が違ったのか・・・大きな身体に圧倒されたのか・・・。

暫くの来客は私たちだけで対応しようと思っていたのに・・・
私はその時の空気に押されて・・・マイディーさんに繋いでしまったんです。

マイディーさんもまたか・・・という感じだったけど・・・
「何かいつもと雰囲気が違いますよ」と伝えたら・・・とりあえず応接室に通すように言われました。

「すいません急に押しかけてしまいまして・・・」
「いえ・・・ちょうどマイディーさんもおられますので、タイミングも良かったです。」
なんだろう・・・ゲームだから声は聞こえてこないのに・・・なんだかとても落ち着く声で話されてる感じがする・・・。

「緊張しますね・・・」
「そうなんですか・・・大丈夫ですよ?普通の人ですしw」
「いや・・・そうではなくて・・・話が話だけに・・・」
・・・・・・・・。

「こっちです。1号室の応接ルームへお入りください。」
「ありがとうございます。」
警戒したけど・・・業者さんじゃないのかな?
マイディーさんに相談ごとか何かかもしれない・・・。

【ル・・・ルガディンなんだ・・・】
【はい・・・ルガディンさんです。】

「始めまして、FCじょびネッツアのマスターをしておりますマイディーです。」

「始めまして・・・私は・・・そうですね・・・・

この世界では・・・【ぴぃ】とお呼びください。」
【かわいいな。】
【かわいいですねw】

「ぴ・・・では・・ぴぃさん・・・ご用件をお伺いしますよ?」
「はい・・・ありがとうございます・・・

実は・・・私・・・マイディーさんの書かれました【光のお父さん】を拝読いたしました・・・。
【光のお父さん】は、社内の掲示板で知りまして・・・興味本位で読み始めたところ・・・
電車で何度か・・・泣いてしまいました・・・。

【かわいいな・・・】
【かわいいですね・・・。】

「それでいてもたってもいられず・・・【光のお父さん】の作者であるマイディーさんに・・・
ひとつお願いがございまして、やってまいりました。」

きた・・・・! まただ・・・また出版の話だ・・・・!!
しまった・・・いつもと違う雰囲気を感じたから繋いだのに・・・・これではまた・・・

「ひょっとして・・・・出版の話でしょうか・・・だとしたら・・・」

「出版!?・・・あっ!いえいえっ!違いますっ!私出版社の者ではございませんw」
あ・・・・違うんだ・・・良かった・・・・。
「すいません、私の仕事を伝えてませんでしたね・・・

私の仕事はゲーム関係です・・・ゲームを作ったり配信したりしています。」
「ゲーム!?」
「はい。」

【ゲ・・・ゲーム屋さんでしたね・・・・。】
【う・・・うん・・・。】
【ゲーム屋さんがなんの御用時でしょうね?】

「は・・・!まさか・・・ゲーム屋さんが・・・僕のブログを見てお願いというのは・・・・

FF14の・・・ゲーム化・・・!?」
「マイディーさん、最初から・・・FF14は・・・ゲームです。」

「いえいえw 違いますw お願いはゲームの仕事と関係ありません・・・ついでに言うと私はスクエニさんの人間でもありませんw
お願いというのは、私の夢の話です・・・w」
「夢・・・・?」
「はい・・・夢です・・・

私は今の仕事につく前に、10年ほど別の業界で働いていました・・・・
色んな思いがありまして・・・その業界を離れて・・・今の仕事を続けているのですが・・・・

マイディーさんの書いた【光のお父さん】を読んでいくうちに・・・・
忘れていた夢が・・・また膨らんできたのです・・・・
マイディーさんには・・・私がその夢を追う許可を頂きたいのです・・・・。
「夢を追う・・・・許可・・・・?」

「はい・・・これは【挑戦】でもあります・・・・夢をかなえる為の挑戦・・・・」
「その夢って・・・・」
「私の夢は・・・・・





「え?・・・・・今・・・今、なんて言いました!?」
てれ・・・・

てれび・・・・どら・・・・ま・・・・。
か?
人は 「夢」 をみる。
希望・・・ 憧れ・・・
こうなれたらいいな・・・・ こうだったら幸せなのに・・・・ 人は様々な「夢」を想い描く。
そしてその「夢」が「目標」に変わったとき・・・
新しい冒険が始まるのかもしれない・・・・。

この物語は・・・・
「ゲームプレイブログのTVドラマ化」 という、前人未踏の夢に【挑戦】する・・・
ひとりのゲームブロガーと、
ひとりのプロデューサーの物語である。

【光のお父さん】のTVドラマ化・・・・
果たしてそんな事が本当に可能なのか・・・・・
予算はどうするのか?誰が作るのか?そもそもそんな事を運営は許可するのか??
大きな滝の流れのように次から次へと流れくる疑問・・・・不安。
そんな中、マイディーさんはぴぃさんに ひとつの条件 を打ち出したのです・・・。

「これが僕からの・・・たったひとつの条件です。」
ついに動き出す・・・・「光のお父さんドラマ化計画」・・・・・。
果たして・・・この二人の挑戦の行く先に・・・どんな結末が待っているのか・・・・・。
次回、光のぴぃさん第5話
「わかりました。その条件・・・・のみましょう。」
おたのしみに。
つづく。
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