
前回の記事を見て、ゴールデンウィークに初めてガンプラ作ってみました!という方!!
そろそろ組み立て終わった頃でしょうか??
完成するとうれしいですよねーっw 頬を緩めながら、いろんな角度で見ちゃう。
わかります!その感動!!
しかし・・・中にはこういう方もおられるかもしれません。

あれぇ?おかしいな・・・
なんか僕ガンダムちょっとマヌケな感じだなあ・・・。
劇中で見たかっこいいガンダムとは違う・・・なんか違う・・・・。
僕が作るのへたくそなのかなあ・・・・。
否!!違います!!
ガンプラも人と同じ・・・『立ち方』で印象がガラッと変わるんですよっ!!

最近のプラモデルは完成すると各関節が、アクションフィギュアさながらにぐりぐりとよく動きます。
それゆえに組みあがった状態ではだらりとしていて何のポーズも付けていない。
ガンプラも同じで、立たせ方ひとつでぐんとかっこよく見せる事ができます。
今日は、日本に古来より伝わる伝統的なガンプラの立たせ方を勉強しましょう。
■ 大きな二つの流派がある「素立ち」。

「素立ち」とは、何のポーズも取らず普通に立っている状態の立たせ方です。
せっかくいろんなアクションが取れるのに、ただ立たせておくだけというのはもったいない気がしますが、実はこの「素立ち」こそみんなが持つそのモビルスーツの最大公約数的ポーズであり、一番モビルスーツのデザインのかっこ良さを堪能できるポーズでもあるのです。
日本では古来より、素立ちには二つの流派が存在します。各流派の立たせ方を見てみましょう。

■ 伝統と格式がある「ガワラ立ち」。
先日僕が個展に行ってきましたガンダムのデザインをした大河原那男さんのデザイン画でよく見られる事から「ガワラ立ち」と呼ばれるようになった立ち方です。その歴史はガンダムの誕生前からあり、ロボットと言えばこの立ち方だろうという人も多いです。
特徴は、足をあまり開かず「レ」の字に展開する。人で言うところの「休め」の立ち方ですね。
正面から見て左側を斜め約30度から45度で立たせ、頭部と左足のつま先が真正面に向かせます。
ポイントは右腕をひじ間接ではなく、肩関節からやや前に、左腕は胴体の流れに沿わせるところです。
注意すべきは、足の広げすぎとあごの上げすぎ下げすぎです。やや下から干渉しつつ微調整しましょう。

■ 現代のポピュラー「カトキ立ち」。
最近のガンダムをメインで知っている人にはこちらの方が馴染みが深い立ち方かもしれません。
近年のガンダムデザインを多く手がけてるカトキハジメさんの設定画でおなじみの立ち方ですね。
このカトキ立ちこそが、モビルスーツを最も美しくみせる立たせ方だという方もおられます。
かなり引いたあごと腰の反り返り、ナチュラルに立っているようで少し力が入っているようにも見える所が特徴です。

真横から見ると全体で緩やかな「S」の字を描くので「S字立ち」とも呼ばれています。
ガンプラによって腰の稼動範囲は異なりますが、イメージとして腰を前に出し、あごを引けばそれっぽく見えます。

また足を全体的に「ハ」の時に開き、つま先を両肩の広さに合わせます。
ひじはやや「く」の字に曲げてこぶしの角度にも気をつけましょう。
写真では両肩のアーマーの角度がずれていて申し訳ないですが、各パーツも左右対称になるよう微調整するのがポイントです。
僕もガンプラはだいたいこの「カトキ立ち」で並べて飾っています。

ガンプラには様々な武器が付属します。
ガンダムの武器といえば、主にライフル系の「銃」と、サーベル系の「剣」です。
今度はこれらの武器を活かした「アクションポーズ」を見ていきましょう。

■ 銃を使った「種ポーズ」。
ガンダムシードでストライクガンダムが見せた銃の構え方が元になっているので「種ポーズ」と呼ばれています。
素立ちとは違い、アグレッシブなポージングで素立ちでは見えないバックパック(ランドセル)の一部も見せられる効果があります。
銃を持った右手は大きく突き出し、右足はピンと前へ。 左手は深く「く」の字に曲げ盾は横に。
左足は大きくももを上げてひざから下を深く曲げる。
ただ膝の関節の自由度はガンプラによって変わってくるので曲げられるだけ曲げるという感じがよいでしょう。

人体で見るとこんな感じ。
ただ、このポーズは空中でとっているものなので、「ディスプレイベース」が必須になってきます。

ディスプレイベースとは、こういったフィギュアやプラモデルを支える「アーム」が着いたスタンドですね。
模型屋さんや、おもちゃ屋さんで1,000円くらいで売ってます。
またガンプラのキットによっては付属している場合があります。
先ほど紹介した「素立ち」の場合でもデザイン上、自立が難しいものはこれを使うといいでしょう。

■ 剣を使った「勇者パース」。
ロボットアニメの人気アニメシリーズである「勇者シリーズ」から登場した剣の構え方。
足を大きく広げて、両手で剣をしっかりと握り、構える。
デザイン上この構えができないガンプラも数多くありますので注意です。
その名のとおり全体のイメージを右下から左上へ向かっているパースを意識してラインを整える必要があります。

しかしながら、勇者パースのかっこよさは、そのロボットの持つ「剣」の大きさに比例します。
ガンダムの場合は、剣が細い「ビームサーベル」ですので、あまり迫力が出ません。
一部斬艦刀のような幅のある武器を持ってるのもいますけどね。

どちらかと言えば、迫力重視のスーパーロボット用のポージングと言えるかもしれませんね。

足りない迫力は、エフェクトパーツ等を一緒にディスプレイする事で補ったりします。
こういった炎や爆発などのエフェクトパーツもフィギュア売り場に行けば売ってたりします。

作ってる時も楽しい、完成してからも楽しい。
それがガンプラの魅力。
もしゴールデンウィークに作ったガンプラがぼやーっと立っててなんか違うなーと思う人はぜひ、立たせ方を工夫してみてください!
あれ・・・ちょっと俺・・・うまいんじゃない?ともっとガンプラが好きになるかもしれませんよっ!!
独身万歳!!
- 関連記事
-
- ネイバークォーツを立体化する。 (2016/05/17)
- 忙しい人のキャラプレレビュー (2016/05/13)
- 覚えよう!ガンプラの立たせ方。 (2016/05/06)
- 宇宙パンチの予習をしておく。 (2016/05/02)
- がんぷら! (2016/04/26)