
-2015年6月17日-
そして2日後に「蒼天のイシュガルド」発売日を控えた、6月17日
毎週恒例の大迷宮挑戦の時間がやってきた。
マイディー 「皆さん・・・聞いてください。

明後日・・・蒼天のイシュガルドの発売されます。
発売されたら新しいメインストーリーの追加や新しいジョブが実装され、
いっきにやりたい事が増える・・・
新生FF14初の大拡張だから、みんなしばらくそれに集中したいと思うんだ。

それに加えて、きりんちゃんが引越しの関係で来週から1ヶ月程ネットが繋げなくなります。
なので きりんちゃんは誰か他の人とタンクを交代して欲しいと言ってくれていますが・・・・
ここまで一緒にやってきたので・・・交代は考えてません・・・・。

ですので、今日クリアできなかったら・・・
5層挑戦は・・・無期限で凍結します。
つまり・・・・
今日勝てないと・・・僕らの「負け」という事になります。

この世界はゲームだ。
たかがゲームだ。

ゲームは所詮人が作ったもの。だから人の都合に良いようにできている。
だから失敗しても許される。

何度倒れても立ち上がれる。
何度倒れても生き返るので・・・その命が尽きることは無い。
「あきらめないこころ」を持って戦い続ければ・・・いつかは必ず勝てるのだ。
そういう風に「作られて」いるのだ。

明確な「負け」が無い世界。
「勝ちたい」という気持ちはあっても・・・「負けたら終わり。」という気持ちが薄い世界。
次勝てばいいよ。どんまい・・・・。
次勝てばいいよ。どんまい・・・・。
負けてもいいという気持ちが心に「ゆるみ」を生む。
その「ゆるみ」は時間とともに僕らの心の中で大きくなる。
そんな世界で行われる大縄跳び・・・。

「次の運動会。大縄跳びをします。
みんなで100回飛びなさい。」
僕は小学校の時、そう先生に言われたら・・・真っ先に考えた。
「もし・・・僕が引っかかったら・・・みんなに迷惑がかかってしまう。」
一人の縄跳びで100回できなくても、恥をかくのは自分だけ。
でも大縄跳びは違う。 自分のミスがみんなに迷惑をかける。
それはすごいプレッシャーだ。
こわい・・・・ こわい・・・・ みんなに迷惑をかけるのが怖い。

5層の攻略中・・・父は夕飯を食べたながら言っていた。
父 「次、フェーズ4やわ。」
僕 「ツイスターかぁ・・・あれは難しいで・・・そこが山場やなあ。」
父 「どんなんや?」
僕 「足元に緑の竜巻ができて・・・それを踏んでしまうと周りを巻き込んで死んでしまう。」

父 「仲間を・・・?」
僕 「うん、一人のミスで全滅する・・・大縄跳びやなあ。」

父 「大縄跳びか・・・・・・・」
僕 「?」

そうか。 たしかにそうだった・・・。

運動会まで・・・すごいみんなで練習した。
すぐひっかかる子がいて・・・その子の練習に付き合ったりしてた。
でも100回飛べるか飛べないか・・・それで運動会当日を迎えたんだった。

でもその運動会当日。
僕のクラスは100回飛べたんだ。
女子は感動して泣いてた。 僕も感動して泣きそうだった。

明確な「負け」が無い世界で行われる大縄跳び。
僕らの心で大きくなった「ゆるみ」・・・・だから負け続けた3ヶ月。
僕たちが得た、「最大の武器」は・・・
「今日負けたら終わり」という緊張感と危機感が生み出す・・・
「研ぎ澄まされた集中力。」

あの運動会の大縄跳びと同じ!
今日負けたら終わり。今日飛べなかったら全部終わり。
「自分が、失敗したらどうしよう。」なんて考えてる暇は無い。
ただただ前だけを見て100回を目指す。
最後のカウントダウンをイメージする!

この日の為の、3ヶ月。
努力を積み重ねた8人が・・・同じ方向を向く、この瞬間のための3ヶ月。


最終フェーズ!!

押せ!押せっ!!
「13分目のエーテリックプロフュージョン」がくるまでに・・・全部叩き込めっ!!

FF14は大縄跳びだっ!!
一人のミスで全滅することなんかしょっちゅうだ。
だから支えあって励ましあって何回も練習する。
そんな毎日だ。
そりゃ暴言も飛ぶこともあるし、嫌味を聞くこともある。
それはみんな味わいたいんだ。

感動までのカウントダウン。
今日負けたら終わりだから・・・・今日僕たちに「ゆるみ」はない!!
先生は言わなかったよね。
90から声を出してカウントしなさいって。
でも・・・100に近づくにつれ・・・
みんなの声がどんどん、どんどん大きくなって・・・・

「90!」

「91!」

「92!」
「93!」

「94!」

「95!」

「96!」

「97!」

「98!」

「99・・・・・!!」
僕らは・・・この瞬間のために大縄跳びを飛んできた。




・・・・・・・・・「100」。

僕たちの長い長い大迷宮への挑戦は・・・・

この日、終わった。
うああああああああ!!
ああああああああ!!
やったあああああああああーーーー
すごい勢いで流れるチャットログ。

3ヶ月間本当に頑張ったよ・・・。
じょびメンバーもあらいずのみんなも・・・そして父も。
最後の最後に勝ったのだ。感動しないわけが無い。
互いに支えあった結果・・・大縄跳びを飛びきることができた。

互いにたたえ合うメンバーたち。
みんなの興奮が伝わってくる。
お父さん・・・・大きな感動があったでしょ?
ここに来て欲しかったんです。ずっと。
半袖で引退しなくて良かったですねw

いえいえ・・・。

きっと・・・あなたは、ずっと最高だったんです。
僕がずーっとそれを忘れていただけ・・・だったんです。
あなたは、いつもいつも・・・・前向きで・・・・。
あ・・・・。

お父さん・・・・。
ひょっとしていつもそんなに前向きに・・・前向きに生きているのは・・・・
癌をわずらったからなんですか・・・
その時に・・・・自分の死を明確に感じたからですか?
負けたら終わり・・・・今日死んでしまったら終わり・・・・。
いつも・・・そんな風に考えて毎日を生きているからですか・・・・?

だから・・・・あなたは、いつも前向きで・・・
そんなに強いのですか・・・?
そうやって・・・・・ずっと・・・・・
ずっと・・・・ずっと・・・・生きて・・・
マイディー 「頑張りましたね・・・・


つづく。
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