
会社の上司は部下に指示を出す。
部下はそれに従う。
「いやだな。」「めんどくさいな。」「なんで定時10分前に言うかな?」
心の中では罵詈雑言を上司に合わせながらも返事は「はい!」。
従いたくないのに従う理由は、「お給料」が貰えるから。
リアル社会の集団やグループは「収益を上げてお金を得る」という目的がある。
そしてその収益の中から「お給料」をもらえる雇用関係がある。
この「雇用関係」があるから、めんどくさくても「はい!」という返事をするのだ。

しかし、フリーカンパニーはそうじゃない。マスターとメンバーは「雇用関係」にない。
ですのでマスターはメンバーに「あれやって、これやって」というのが言いにくい。
そんな理由から、マスターがFCの全てを抱え込み、心が疲れてエオルゼアを去る・・・なんていう事も起こりうる。
・・・っていうかそういう人を何人も見てきた。
そうならない為にも、FCの機能を使い、一人に負担が行かないような組織作りはできないものか?
その鍵はFCマスターが行える「階級設定」にあると思います。

これは、FCギルドにいるメンバーにカンパニーチェストやハウス、人事などの様々な権限を設定するお仕事ですね。
ただ、階級を設定と聞くと安易に想像してしまう形がこれ。

こういう形。 トップはマスター。そしてサブマスター。大隊長、小隊長・・・・。
上に行くほどたくさんの権限を持っている形。
この形はマスターがメンバーに「対価」を払えばこの形もメンバーから不満が出る事無く成り立ちますが、FCは平等に毎月同じ金額を課金して遊んでいる人たちの集まりです。
ですので、下の人たちはただ自由が少なくストレスが溜まりやすい環境になると言えます。
さらに、この形をとってしまうと、必然的にマスターがすべての事柄を判断し指示しないと機能しないので実はマスターの負担が大きくなってしまいます。
これ・・・「階級」って言うからこういうイメージになってしまうんですよね。
ですので、ここは「階級の設定」という考え方ではなく「グループの設定」と考えましょう・

いわゆる担当制ですね。
このように仕事毎にそれを考え運営するメンバーを決め部署化していきます。
例えば「ハウジング担当」はいろんなコンテンツの中で、新しい家具のチェックからレイアウト、配置、必要な家具の調達等を考え運営します。
「求人担当」は新人を募集したり、入った新人の教育なんかを担当したり・・・。
マスターはその運営に必要な家具の設置や撤去等の「権限」を「ハウジング担当」に与えてあげる。
求人担当は庭具の配置の権限は与えない代わりに「メンバー加入承認」の権限を与えてあげたりする。
こうする事で、各担当は権限を与えられた事でモチベーションが上がり運営に尽力してくれたりします。
この用に序列をつけた階級にするのではなく、横並びの担当化 にした方が
おのおのが企画や提案をしてくれるのでマスターも非常に楽です。
ちなみに我々FC:じょびの「階級設定」はこんな感じです。

マスター:全てを「監督」する仕事。 1名
オフィサー:メンバーの脱退権限以外の権限を持ち、マスターを補佐してくれる。 2名
工房長:クラフト系とカンパニーチェスト系の権限を全て持っておりカンパニークラフトを担当。 1名
ハウジング班:カンパニーチェスト系、庭具・家具関係の権限を持ちFCハウスの管理をする。 4名
お祝い組:各種お祝い事を管理する部署w カンパニーボードを自由に編集できるので告知等を行える。 1名
メンバー:通常のメンバー。カンパニーチェストにフルアクセスできるが、ギルは閲覧のみ。
研修生:FCじょびに研修に来る人用の階級。カンパニーチェストは閲覧のみ。
真・セクハラ犯:なんの権限も無い。セクハラ防止の抑止力。

また、権限はメンバー扱いですが「部長」というのも存在します。
大迷宮の攻略を担当する「バハ部」をまとめるバハ部 部長。
機工城の攻略を担当する「アレキ部」をまとめるアレキ部 部長。
月に一度の顔合わせイベント「DDD」をまとめるDDD部 部長。 など。
おもにFCによる大型コンテンツや定期的に行われるイベントに対してスケジュールの管理や攻略情報の管理を行います。
部はコンテンツの増加や消滅に応じて出来たり消えたりします。

このようにコンテンツや行事を全てマスター一人で管理運営するのではなく、各担当を割り振り仕事に役割を遂行してもらうという形はマスターの仕事を軽減してくれるだけでなく、「自分はみんなの為にこれをしている。」という意識にもつながり一体感は出てくると思います。

あと、注意しているのは、「あれは●●さんがやってくれてるからあの人に任せておけばいいか」というふわっとした担当は作らないようにしています。結構これって後々トラブルになったりする事も多かったりするんですよね。
「じゃあこれは君に任せますね。」という話が無いと、急にやってくれなくなった時にお願いしづらい。
ですので各自の仕事に関してはきっちりと「部」や「課」を設けてやってもらっています。

こう書くとマスターである僕が「お前、あれやれこれやれ」と指示して責任を押し付けているように見えますが、全部が全部そういうわけではなく、基本的にはメンバーからの提案があり、提案があった人にリーダーを勤めてもらい部署化していくという流れです。
「自分のいるFCを楽しいものにする為に提案をする」というメンバーの気持ちはとてもありがたいです。

リアル社会の企業やグループのように目的を持って集団を作るのではなく、仲のいい人が集まって集団になっていくのが、FCである。
では、FCには目的が無いのか?というとそれはしっかりあると思います。
それが「エオルゼアでの生活をより楽しむ。」ということ。
目的を持った集団はそれを果たす為に様々な仕事を担当化していく。運営効率がいいから。
FCもまた、エオルゼアでの生活をより楽しいものにする為に自分たちが出来る事を、それぞれのメンバーが出し合って担当化していく。
ハウジングのレイアウトは任せて!私がハウジングを担当するよ!
レイドの攻略は任せろ!俺が攻略法をフォーラムにあげるから今度FCで行こう!
チョコボの餌やりは僕がやるよ! などなど。
FC内での役割分担、担当化。
これを行うことでみんなの力が重なりあってFCみんなで過ごす毎日が今よりもっと楽しくなるのではと僕は考えます。
つづく。
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