
なんでも世の働き手の「出世欲」が減少しているそうな。
まあたしかにそうかな。「俺は絶対この会社の社長になるぜ!」という気持ちでは働いてない。
社会では地位が上がれば上がるほど、「強い」というイメージより「辛い」というイメージが濃い。
今の生活を守ることができれば、今の地位でもいいや・・・・。
そういう気持ちが蔓延している現代社会。 日本人はそういう民族なのかもしれない。
さて!本日購入いたしましたのは・・・

タカラトミー トランスフォーマーマスターピースシリーズ バンブルG-2。
もう最近ではアメリカ特撮なトランスフォーマーの方が有名ですよね。
実は、アニメ版が昔日本で放送されてたという事すら知らない人も多いかもしれない。
さらに、アメリカ製ではなく、昔タカラが販売していた「ダイアクロン」や「ミクロマン」を輸出しそれをハスブロ社がアメリカでオリジナルで販売展開したシリーズという事もあまり知られていないのかも。

今回ご紹介いたしますのは、そのトランスフォーマーに登場した「バンブル」君です。
最近で言うところの「バンブルビー」ですね。あれ?でも車種がカマロじゃないの??
そう、最初のアニメ版バンブルは「フォルクスワーゲン」だったんですね。
イメージの黄色は今と変わりませんね。

リアのスペタイヤケースもかわいらしい。
それでは・・・
サイバトロン戦士・・・トランスフォーム!!

さあ!変形だ!(正宗ボイス)
まずはボンネットがぱっかり割れて脚部へと変わっていきます。

よっこらちょ。
足が生えました。 なんかすでにトロットビークルみたいでかわいらしい感じにw

続いて車体を起こしていくのですが、その際ナナメに入っていくボンネットのギミックが美しい。
従来の子供が遊ぶトランスフォーマー玩具と違い、マスターピースシリーズは「最高級」のグレード。
まさに大人のトランスフォーマー。そういうこだわりがこういう部分に見え隠れして感動するっ!!

車内にたたまれて格納されていた両腕を展開。
人型に近づいてきました。

天井の後ろ半分を背面に倒し・・・顔が出現。

胸のパネルをくるっとひっくりかえすと、中から正義の象徴「サイバトロンマーク」がこんにちわ。

バンブル君、完成です。
「やあ、スパイク」という塩谷さんの声が聞こえてきそうですね。
アニメのトランスフォーマーを見てるとき、どうも違和感があったんですよね。
たくさんのロボットが出てきて、2軍に別れて延々と戦うだけのアニメなのですが、海外のアニメだなって感じる部分が多々ある。

トランスフォーマーの主役はこちらの「コンボイ司令官」です。
今で言うところの「オプティマスプライマル」。「私にイイ考えがある!」の人(?)ですね。
言わずと知れたサイバトロン軍の司令官であり、リーダーなんです。
日本のアニメでは「リーダー」が主役になる事は少ない。
日本のアニメの場合、下級の兵士や事件に巻き込まれた被害者が主役になる事が多い。
その主人公がリーダー達に叱られたり、衝突したりして成長していくビルディングロマンが主流。

ガンダムで言うと「レビル将軍」がホワイトベースで指示を出しつつ、ガンダムに乗り、ニュータイプになり戦争を終わらせる。
やったなこのやろうと、「デギン公王」がビグザムに乗り込みレビル将軍のガンダムに蹴りかかる。
トップが前線に行くリスクとか考えない。許せないから俺が行く!という感覚がすごい。
そういう強烈なリーダー像にアメリカのちびっ子たちは憧れて成長するのだろう。
いやな大人、わかってくれないリーダーが登場する日本のアニメを見て育った子供たちは
トランスフォーマーの主役、コンボイ司令官の司令官らしからぬ行動力に違和感を抱いていたのかもしれない。

そんな中、「バンブル」君の立ち位置はそんなコンボイ司令官に強い憧れもを持つ、ちょっとドジなメンバー。
誰とでも仲良くなり、直情的に行動する。
そんなバンブル君の姿は、日本アニメの主人公の位置に見えてくる。だから日本でバンブル君は人気があるのかもしれない。

僕もどちらかと言えば司令官よりバンブル君が好き。
サイバトロン戦士の

「おまえなんかこうしてやるもんねっ」
ちゅちゅーんちゅちゅーん。
付属のレーザーガンを構える。
トランスフォーマの使う銃の命中精度は極めて悪いw
まずあたらない、ごくまれに何かの間違いで相手にレーザーが当たっても「ふおおおおおおっ」って言って吹き飛ぶだけ。
殺傷能力はない。だから永遠に戦い続けるのだ

「うわあっ!誰か助けて!」
誇り高いトランスフォーマー達は、仲間に頼ることをあまり恥と思ってない。
不利になると平気で「誰か助けて!」と仲間を頼る。

「まったく、死ぬかと思ったよ!」
トランスフォーマーにとって戦闘は日常。だから結構大事な戦闘をしててもおしゃべりしてたりする。
口を動かしてる暇があったら戦え。そう突っ込みたくなる戦闘シーン。

言うことを聞かない野蛮な仲間ダイノボット達を無人島に
これを装着すれば自由自在に空を飛べる。
空が飛べないカーロボット勢には画期的な新兵器だと思うんだけどその後量産される事は無かった。
車にもなれて空も飛べるようになると自分のアイデンティティーが奪われると飛行機勢が圧力をかけたのか?

いろんな部分が滅茶苦茶で、子供が見ても突っ込みたくなる事が多いのが初期のトランスフォーマー。
コンボイ司令官が英知の塊マトリクスから導き出す「私のイイ考え」も荒唐無稽だし、敵の大将メガトロンはいつも部下を怒ってばかり。二人とも共通してるのは行動力はあるけどあまり後先考えないという部分。
その下で振り回される両軍を見ていると、ほんと下っ端って大変ね・・・と同情してしまう。
サイバトロンもデストロンも結構今の日本の企業と似ているのかもしれないww
そんな中、「社長に気に入られたい」と毎日がんばってるのがバンブル君。
ブラック企業の社長を神と信じ盲信する若者、それがバンブル君か。
やっぱりかわいい。
ジャンルとしては大人の社会風刺ギャグアニメかもしれませんねw
独身万歳!!
つづく。
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