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    光のお父さんは大迷宮を目指す。

    大迷宮を目指す

    「おじいちゃん、それ・・・MSX・・・?」

    僕が子供の頃、おじいちゃんの家に遊びに行くと、おじいちゃんはTVに向かいゲームをしていた。
    たぶん、ゴルフのゲームである。

    孫が来たときにゲームでも出来ればとおじいちゃんは思ったのか、ある日ファミコンを買いに行ったそうだ。
    ところが売り切れだったのか、持って帰ってきたのは「MSX」だったらしい。

    店員さんにこれを薦められたとおじいちゃんは言っていた。

    それからいつ遊びに行ってもずーっとMSXでゴルフを楽しんでいた。

    数年後には、手製の定規を作り、それを画面にあてて距離を測るという本格的な遊びに進化していた。

    新しいゴルフのゲームもあるよ、とおじいちゃんに教えてあげたが、おじいちゃんは頑なにそのゴルフで遊んでいる。

    さらには「挑戦するからゲームやろ」と言ってクラブを限定してコースを回るという「縛りプレイ」にまで発展。

    おじいちゃんにとって、MSXのゴルフは終わっていない。

    おじいちゃんは色々な方法でMSXのゴルフを楽しんでいた。なんというゲーマーだ。


    おじいちゃんのお葬式の日、僕はおじいちゃんの遺影を見て思った。

    「おじいちゃんは、あのゴルフ・・・クリアできたのかな?」

    いや・・・きっとできていない。 おじいちゃんは今もきっとあの世で、5ドットの白球を追いかけている。

    おじいちゃんにとって「ゲームをする」というのは「挑戦する」という意味なのだから。


    そんなおじいちゃんの遺影がある自室で、父は今日もエオルゼアに立っている。

    大迷宮を目指す2

    光のお父さん計画・・・・。

    それは、60歳を越えるゲーム好きの父にFF14をプレイしてもらい、自分は正体を隠してフレンド登録。

    共に冒険を続け、いつの日か自分が実の息子である事を打ち明けるという壮大な親孝行計画である。

    吟遊詩人専用のレリック「アルテミスの弓」を獲得し、アイテムレベルを上げた光のお父さん。

    アイテムレベルは90を越え、大迷宮バハムートへの挑戦権を得た。

    真・タイタン戦を終え、仲間と強敵に挑み、これを突破する感動を知った光のお父さんは更なる感動を求め、光のお父さん計画終焉の地、「大迷宮」を目指す決意を固めた。

    「はい、これ追加のカード」

    「おー、ありがとー」

    息子から父に手渡されたのはFF14、60日のゲームカード。

    FF14は月額課金制であり、コンビニで売られているゲームカードを入力し課金する。

    僕が最初に手渡したカードは3か月分。その課金が切れるため、追加のカードを買ってあげた。

    そうか・・・父がエオルゼアに降り立ってもう3ヶ月がたったのか・・・。

    「詩学が800越えたわ・・・胴を変えるんか?」

    「せやな。テンション上がるしな。」

    大迷宮を目指す1

    3ヶ月前は話すことすらおぼつかなかった光のお父さん。

    今ではLSで仲間を誘い、エキスパートルーレットを回している・・・。

    そしてついに最新装備の「詩学装備」を手に入れようとしているのか・・・。

    光のお父さんは僕を頼る事無く、自分で考え行動するようなことも増えた。

    それは嬉しくもあり、どこか寂しくもある。


    おぎゃーと産まれた僕が大人になっていくのを見て、お父さんもそんな気持ちを抱いていたのかな。

    僕は60日のゲームカードを入力しながら、そんな事を考えていた。




    大迷宮を目指す3

    「マイディーさん何しているんですか?」

    「ツイスターの練習・・・」

    2014年3月、僕たちFC:じょびは当時「絆ブレイク」と恐れられていた大迷宮バハムートにFCで挑んでいた。

    大迷宮は「週制限」という悪魔の縛りが存在し、大迷宮に手を出したが為にFC内の関係が悪くなり解散するというのも珍しくなかった。

    大迷宮を目指す4

    それでも僕たちはFCでの攻略にこだわり続け、難易度が緩和する前に5層のボスツインタニアを撃破し、これを踏破した。

    大迷宮を目指す5

    あの日の感動は、今でも思い出すと胸が熱くなる。

    緩和されるギリギリの最終アタックでのクリア、みんなに応援されての出発。

    色々と思い出深い感動がたくさんあるが、やはり「あきらめずにみんなで乗り越えた。」というのが一番大きい。

    僕が光のお父さん計画を始めたときに、無意識にゴール地点をここにしたのもその影響が大きかったんだと思う。

    大迷宮を目指す6

    あの感動を父にも味わってほしい。

    オンラインゲームにおける、仲間との絆や勝利の喜びの分かち合い。

    それに触れてこそ、FF14に埋まっている大いなる感動を感じたということになると僕は考える。

    それが大迷宮にはあるのだ。


    ここで少し、「大迷宮バハムート邂逅編」について説明しておきたい。

    大迷宮を目指す7

    「大迷宮バハムート」

    それは、メインストーリーとは離れた部分にあるバトルコンテンツ最大の難易度を誇るシリーズコンテンツだ。

    旧時代のFF14を終わらせた「凶星ダラガブ」、その中から現れた蛮神バハムート。

    現れたバハムートはエオルゼアを徹底的に破壊。世界は崩壊した。

    その5年後の世界が、今の新生エオルゼアである。

    そんな世界の運命を変えた 蛮神バハムート が、なぜ、今の世界にいないのか・・・?
    あの日、何が起こって今の世界になったのか?

    それを解き明かすのがこの「大迷宮」である。

    大迷宮を目指す8

    大迷宮バハムートは全3部構成。

    その最初のクエストが 「大迷宮バハムート・邂逅編」である。

    大迷宮を目指す9

    さらに邂逅編は5つの層(ステージ)に分かれる。

    ひとつの層ごとに相手は異なる、各層のボスは真・蛮神よりも強く、ギミックも複雑だ。

    しかし、以前は脅威だったボスたちも、現在の進化した装備の前にはなすすべもなく力押しでのクリアも容易だ。

    おそらくは、FCじょび7名と光のお父さんを含んだフルパーティーで挑めば
    光のお父さんを立たせたまま5層クリアも簡単な話になると思う。

    圧倒的にじょび7名の装備と経験がものを言うからだ。

    大迷宮を目指す10

    でも・・・果たしてそれで真の感動を得ることができるのか・・・?

    1層、ボス手前の球体の脅威。仲間が合流した時のあの高揚感。

    2層、アラガンロットのフォーメーション。ロット回しの恐怖に打ち勝った感動。

    3層、なにこれ・・・感。

    4層、TP、MPの枯渇・・・激しい戦いの後のやり遂げた感。

    5層、ウェーブ毎のクリアの喜び、練習を重ね全てをクリアしたという大感動。

    ざっと思い出しただけでもこれだけあるのに・・・それを感じてもらうにはどうすれば・・・。





    大迷宮の挑み方・・・それを考える日々はしばらく続いた。










    最初からそれしかなかったのに。





    なぜ僕は怖がってたんだろう。失敗することを。





    大迷宮を目指す12


    「挑戦するからゲームやろ」



    大迷宮を目指す13

    ちりりん。

    大迷宮を目指す14

    どうしました? 急用ですか?

    アイテムを引き出したい。

    引き出すアイテムは・・・

    大迷宮を目指す15

    神話装備!!

    大迷宮へ挑む。

    本当の感動は、作られたものじゃだめだ。

    8人みんなが感動しなきゃダメだ。

    僕たちも挑もう。 もう一度挑戦しよう、大迷宮に。



    大迷宮を目指す16

    ① 8名の固定パーティーを作る。

    ② 4名は光のお父さんと同じくらいに始めた初見メンバーに。

    ③ 残り4名は半分はFCじょびメンバーに。

    ④ じょびメンバーは最低のアイテムレベルで挑戦。

    ⑤ じょびメンバーは「超える力」を切る。

    大迷宮を目指す17

    最も難しかった あの頃と同じ状況を作り出し、初見者を支援する。

    そういうハンデを持つことで、僕たちにもやりとげた達成感が宿るはず。

    そうする事で、8人全員が感動できる空気を作る。

    大迷宮を目指す18

    そして先日、8名の固定メンバーを決定。

    計画の概要を伝え参加承諾を得た!

    大迷宮を目指す19

    新たな気持ちで挑む「大迷宮バハムート邂逅編」。


    決意を固めるミコッテのマイディー!!



    一方その頃!光のお父さんは・・・・!




    大迷宮へ挑む1

    「いややわ!」

    「お前、戦うの無理やから、木工やってわしの弓作ってくれ。」

    「何で、ゲームでまであんたの世話しなあかんのやさ!」


    母の勧誘に失敗していたのであった。




    つづく。

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