
光のお父さん計画・・・・。
それは、60歳を越えるゲーム好きの父にFF14をプレイしてもらい、自分は正体を隠してフレンド登録。
共に冒険を続け、いつの日か自分が実の息子である事を打ち明けるという壮大な親孝行計画である。
ある日、息子からプレゼントされた「ファイナルファンタジー14」。
いやいや始めながらも、初めて味わうオンラインゲームの世界に徐々にのめり込んでいく光のお父さん。
レベルはついにカンストし、50になった。ラストダンジョンもクリアし光のお父さんの新しい生活が始まる。
目指すは大迷宮邂逅編5層のツインタニア攻略。
攻略に向けて必要な「物」、必要な「技術」、必要な「知識」を得る為の新しい旅が始まるのだった。

大迷宮バハムート 邂逅編 5層 ツインタニア戦
ここが光のお父さん計画のゴールである。
今まではメインストーリーを追い、それに従ってコンテンツを進めてきたが、LV50からの世界はそうではない。
まず、LV50からの世界を簡単に説明したい。

この図は、プレイヤーの歩む道を図式化したものである。
LV50までのプレイヤーは挑戦できるコンテンツが非常に限られており、基本的にはメインストーリーを追う1本道のクエストになっている。まずはこのクエストでエオルゼアとはいかなるものか?を学んでいく。
最初のメインストーリーを進め、クリアすると一気にできる事が増える。
メインストーリーを進めていくもよし、クリスタルタワーでお気に入りの装備を集めるもよし、難しい大迷宮に挑むのもよし、対人コンテンツPVPで技を磨くもよし・・・とLV50から先は自分の意志で進むべき道を選び進んでいくスタイルになる。
しかし、どれでも好きなものを好きなタイミングで始める事はできない。
各コンテンツを始めるにあたり、必要なものがある。
それが・・・「アイテムレベル」である。

最初のメインストーリーは、キャラクター自身のレベルに応じてストーリーが開放されていくスタイルだ。
「ストーリーの続きを見たい場合はLV30にしてきてね!」という感じ。
LV50までは、単純に経験値を稼いでレベルを上げる日々だ。

LV50になると、それ以上は上がらない。
その為、プレイヤーは自身の強化を「レベルの高い装備」を手に入れる事で行っていく。つまり・・・
LV50からは、より レベルの高い装備 を手に入れる日々に変わる。

各装備品には、「アイテムレベル」というものが設定されており、
自分が装備している全ての装備品の平均値が自分の「平均アイテムレベル」となるのだ。

LV50以降のコンテンツに参加するには、基準の平均アイテムレベルの装備を集める必要がある。
LV50のラストダンジョンをクリアした光のお父さんの平均アイテムレベルは50前後。
ゴール地点である大迷宮5層に挑むには、平均アイテムレベル82以上が条件。
あと 30ちょっとアイテムレベルを上げなければいけない。
その道筋は今までのように決まってはいない。
あらゆる方法でプレイヤー自身がプランを考え、装備を得ていく。
その世界のルールに則って、自由に行動し自身の目標に向かって生きる。
ここからやっと、オンラインゲームらしくなってくるのだ。
・・・・とうことです、お父さん。
「だからアイテムレベル上げつつ、大迷宮バハムートとか目指してみたらいいよ。」

う・・・うん・・。
「アイテムレベルはわかったわ。」
うん。 じゃあ何がわからんのやろか?
「なんで、大迷宮とか いかなあかんのや?」
え? 大迷宮に行く・・・理由?
理由・・・・。

無いわ・・・・たしかに無いわ・・・。
光のお父さんは、最初のメインストーリーをクリアした。
今までずっとストーリーを追ってきた・・・。

故に今後も光のお父さんが進んでいく道は、必然的にこういう順序。
僕が一撃学園を作りみんなを指導していた時、「混沌の渦動」が無かった。その他も無くあるのは「大迷宮」だけだったから必然的にそっちに進んだけど、今はメインストーリーをぐいぐい進めていく事がラストダンジョンをクリアした人の動きか。
しかし、メインストーリーは誰しも楽しめる難易度になっているから、大きな達成感を得られるとはいい難い。
だが・・・ここは・・・

まずは・・・メインストーリーを進めてもらおう。
メインに沿っていけばおのずとアイテムレベルを上げる事も必要になるし、それ相応の技術が無いと進めない。
まだ、光のお父さんはLV50になったばかりだ。大迷宮に挑むための条件をひとつクリアしたに過ぎない。
メインストーリーを進めつつ・・・大迷宮へ挑む準備を進めよう。

光のお父さんは進む。
善王モグルモグⅩⅡ世との戦い・・・
問題なくクリア。

ゼーメル要塞。
先走り、ボスの部屋に一人閉じ込められる。

カッパーベル(ハード)
問題なくクリア。範囲攻撃をうまく使いこなせるようになってきた。

ブレイフロクス(ハード)
初めて出た弓用のダークライト装備に激しくテンションアップ。 飛び跳ねすぎる。
こうして着実にゆっくりと行動範囲を増やしつつ、アイテムレベルをあげていく日々。

そしていよいよ2本目のメインストーリー「混沌の渦動」のラスボス
蛮神リヴァイアサンとの戦いの日がやってきた。
「はい、これ。」
僕は、ネットをしない父に1枚の用紙を渡した。
それは僕が作った手製の真リヴァイアサンの攻略手順書。
なんてやさしい息子だろうw

きっちりとリヴァイアサン戦のDPSの動きを教えた。
「リヴァイアサン戦には中盤に山場があるんや」

ダイタルウェイブ。
リヴァイアサンの放つ全滅攻撃。 これを阻止するには途中に出現する4つの黄色い球体を破壊。
その後、タイミングを見て 誰かが 魔導障壁装置を起動する事で全滅を免れる。
起動するのを忘れたり、タイミングがずれたりすると全滅なので、装置を動かす人に全てがかかっている。
「まあ・・・そんな難しいことはマイティさんがやってくれるやろ・・・」
「せやなw」
「もしやれ!って言われたらそんなん緊張するわ!」
「あはははは」

マイディー 「装置の起動は光のお父さん(キャラ名)にお願いします。」
明らかにさっきフラグ立ててたしね・・・回収しないと・・・。
やさしい息子だw
しばらく黙った後・・・光のお父さんは短く答えた・・・。

えー! やるんだっ!?
初めてなんで・・・とか・・・自信ないんで・・・とかじゃなく・・・ほほぅ・・・その心意気や・・・よし!!

しかし、1回目の挑戦では装置の場所、タイミングを教えていないのでもちろん全滅。
まずはダイタルウェイブまでの流れを体感してもらった。
2回目の挑戦の前に装置の説明に入る。

マイディー 「これが発生装置です。黄色い玉を破壊した後、しばらくして起動します。」
きりん 「ぴぴぴぴぴ~」
るこちー 「きりんちゃん・・・ちょっと壊れてますね」
きりん 「バリアの音だよ~」
光のお父さん 「おと?」
マイディー 「すいません、きりんの言うことはちょっと気にせず・・・w」

しばらく考え込む光のお父さん。
手順を反復し、頭の中で整理しているのだろう・・・
しばらくして光のお父さんは、確認するようにぼそりとつぶやいた。

そらりすさん 「音ww」
いくろーさん 「音がインプットされ始めてる!」
マイディー 「音は関係ありません!!こら、きりんっ!!」
きりん 「ががんとす!」
※「ががんとす」はきりんちゃんが流行らせようと必死で使っている驚きの言葉。
まあ、なんとなく流れはわかったような感じなのであとはタイミングだけだ。
タイミングは僕が教えてあげよう。

2戦目、黄色い玉が出現、これを慎重に破壊。
破壊完了!!
リヴァイアサンがもぐった・・・!!

マイディー 「今ですっ!!!」
りりーさん 「まいでぃーさん次です。」
マイディー 「次ですっ!!!」

全滅。
なんとかうまくタイミングを伝える方法は無いものか?
きっと必死で戦うので光のお父さんでもわかる方法は・・・
どうすれば・・・あ・・・そうだ

ジャンプだ!!
マイディー 「装置起動のタイミングは・・・私たちがジャンプをします!!」
みんながジャンプしたら、光のお父さんは装置を起動してください!!

マイディー 「ただし!きりんのジャンプは無視する方向で!!」
きりん 「ががんとす!」

きりん 「さらにががんとす!!」
3度目の正直!! これでダイタルウェイブを切り抜けましょう!!
マイディー 「ジャンプ作戦開始!」

前半戦、リヴァイアサンの尻尾は背面判定!!
物理系DPSはこちらを集中攻撃!!
順調に進み、黄色い玉が出現!!

4つの玉は尻尾から時計回りにDPSが破壊!!
破壊後、リヴァイアサンが2回もぐる!!
そして・・・ここが装置の起動タイミング!!
みんなあああああーーーっ!!飛べええええっ!

伝われええええっ!!

入ったの!? スイッチ入ったの!?

!!!

は・・・

入ってるうううううっーーー!!!

ダイタルウェイブを越えたらあとは押せ押せだーっ!!
攻略どおりに行動すればたしかに勝てる。
でもそれだけでいいのかな?

勝った人の動きをトレースするだけで本当に楽しいのかな??
本当の勝利の感動は・・・
仲間のためにできる事をみんなでやって初めて・・・得られると思うんだ。

沈み行くリヴァイアサン・・・・・。
光のお父さん、リヴァイアサンを攻略完了。

嬉しそうな光のお父さん。
大迷宮はまだまだ先だけど、今は少しずつでも前に進んでいこうね。
きりん 「きりんもジャンプしたんですよ~ハグしてください~♪」

LV50からの世界は今までとは違い、どんどんと過酷になってくる。
困難だからこそ、みんなの協力が必要になってくる。
力を合わせ、何かを乗り越えていく感動は・・・その分大きくなっていくんだよ、お父さん。

なんというか・・・
きりんちゃんをハグするお父さんの姿が・・・
なぜかとても印象的でした。
つづく。
- 関連記事
-
- 光のお父さんは決意した。 (後編) (2014/12/16)
- 光のお父さんは決意した。 (前編) (2014/12/15)
- 光のお父さんはLV50からの世界を生きた。 (2014/12/01)
- 光のお父さんはエオルゼアの危機を救った。 (2014/11/24)
- 光のお父さんは夕飯時に語った。 (2014/11/17)