
それは、過去最高に苦しい戦いだった。
現エオルゼア、最高難易度のダンジョン「大迷宮バハムート侵攻編4層」
スターダストという隕石を、外周のラインに沿って一定感覚で設置。マークが消える瞬間に移動して避ける。
レイブンダイブは、予め打ち合わせた所定の位置に瞬時に移動して耐える。
タンクが食らう凶鳥毒気の発動秒数を頭に入れながらモンク最大火力を出す。
ボスの体力を65パーセントまで削ったら次のフェイズ。
落ちてくるゴーレムの色を瞬時に判断し、DPSは青色のゴーレムを対処する。
その際、攻撃を手加減しながら隕石を食べるタイミングを見計らう。

ゴーレムを倒したら、隕石をかわしながら外周をダッシュでまわる。
するとまた新たなゴーレムが出現するので先ほどの手順をもう一度。
ここでやっとボスが本気を出してくる。天地崩壊を避けながらゴーストという竜を2匹倒す。
チェーンと高速加速を受けた人は天地崩壊が始まる寸前に白い解除エリアを踏む事を忘れてはいけない。
2匹目のゴーストを倒したあたりで、本当の地獄が始まる。
ボスが竜神の加護を唱えたらメインタンクの前に集まる。その瞬間に外周外にランダムの配置でドラゴン出現する。
3体のドラゴンを線で結んだとき、三角形、逆三角形、二等辺三角形のうちどの配置になっているかを判断しカータライズをかわす場所を見つけておく。
ぼーっとしてはいられない、次々と繰り出されるボスの攻撃を決まった手順でかわしながら攻撃を加える。
サンダーを受けている人は自分を中心に回りにダメージとバフを与える爆発を起こすからみんなから離れないといけない。
まあ、ざっくり説明するとそんな感じだ。

もはや何が楽しいかもわからないようになってしまうようなこの苦行を、FCじょびは緩和前にクリアできた。
心身ともにボロボロになった長い戦い。
完全に意地になってた戦い。
それでもやり遂げた、大きな感動!!
そして僕には、この戦いで個人的に誇れる事がひとつある。
それは・・・この暗記とタイミングが支配する戦いを・・・

ADSL回線で突破したことだ。
4層をクリアした猛者の中でも、ADSLで突破したものはそう多くはいまい。
仲間とともに喜びを分かち合う時間・・・・。
何ヶ月も苦労した結果を出せた満足感・・・・。
でも僕はそれにゆっくりと浸ることは許されない。
なぜか・・・・?
なぜならば、先程から「あんた、はよ お風呂入り!」と母にせかされているからだ。

光のお父さん計画・・・・。
それは、60歳を越えるゲーム好きの父にFF14をプレイしてもらい、自分は正体を隠してフレンド登録。
共に冒険を続け、いつの日か自分が実の息子である事を打ち明けるという壮大な親孝行計画である。
長らく続く計画も中盤を迎える。光のお父さんは、ガルーダを倒した後戦いに疲れ、釣りを始めた。
エオルゼアの風景に癒される光のお父さん。
一方マイディーは仕事の都合で再び実家に住む事になり、いつ父が来襲するかわからない場所での計画遂行を余儀なくされる。

実家に帰ってきてから、夕飯は父と一緒に取ることが多くなった。
僕はこの時間が結構楽しみだ。
今日は父がいくつか語った「光のお父さん視点」をいくつか紹介したい。

僕が実家に帰るころ、マイディーの呼び名が「メイデーさん」から「マイティーさん」に変化していた。
「猫女」から比べればかなり正解に近くなってきた。

るこちー 「お父さんにみんなの名前を覚えて欲しいので、挨拶の前に名前をいれようと思います。」
そう言って るこちーはずっと挨拶の前に名前を入れてくれている。
「まいでぃーさん、こんばんは」
るこちーのこの優しい計画の効果が出てきたのだろう。
しかし、るこちーの努力は通じているものの
「で」の濁点が老眼で見えないのだろう・・・・。
名前の話ではこうも言っていました。

さすが名前をつけろ→「いのうえ」という発想を持っているだけある。
なるほど、そう言われればそうかもしれない。 漫画やアニメを知らない父は、カタカナの名前に弱いのだろう。
「 真・岩山 いわお 討伐戦 」
タンク 田中
DPS 池田・斉藤
ヒーラー 古川
こういうのが父の理想PTなんだろうな。

え?そんなメンバーいたかな?
誰だ!?
じょびにそんなメンバーいたかな?

赤いブーツ・・・・。 ブーツといえばモカシン系かな・・・?
赤で染色?? えー・・・・気になるわ!!
そうか、じょび以外に そういう いい感じの人ができたのかっ!?
すごく興味が沸いたので色々と聞いてみた。
格闘を使う・・・ふんふん!
明るい・・・ふんふんっ!!
仮面で顔がわからない・・・・ふんふ・・・ん?

赤いブーツ・・・

格闘使ってて・・・・

仮面で顔がわからない・・・

明るい・・・

イダ かっ・・・!w
わからんでもないけど・・・・w
そうかあ・・・光のお父さんイダ推しかぁ・・・w
えーw なんとなくイメージ的にカヌエ様かなとおもってたよそこはw
なんだかそういうの・・・なんというか新鮮だw

ちなみに大人気のナナモ様はどんな印象か聞いてみようかな
「ナナモ様とか人気あるで・・・」
「ななもさま・・・・」

「いやいや・・・ウルダハのお姫さんやんかw 小さいw」
「うるだは・・・」

「砂の街のとこや・・・w 大丈夫か?w」
「ナル回廊のとこか・・・・」
お父さん・・・「京都」は知らんけど「四条河原町」は知ってるみたいな・・・
「そうや・・・そこのお姫さんや・・・」
「ん~・・」

なんで そんなナナモ様の事だけ徹底的に知らんねんw

ナナモさまーっ!!

父が話すにはどうやらそんな時があったようだ。
それはある日のこと、みんなと会話をしていた時に起こった事件らしい。
光のお父さんがチャットでみんなと話していると、急に会話のログが消えてしまったらしい。
発言の為の入力はできるものの、周りからの返答が見えない。
どうしたらいいかさっぱりわからない。
きっと何かを押したのだと思うけどわからない。
「チャットの文字が見えない」と発言をしたものの解決方法を発言してくれても見えない。
みんな必死で答えてくれてるだろうけど、それに答えることができない。
自分は二度とみんなの声が聞こえないのか・・・
そう思ったとき、もう無理だと思ったらしい。

そんな時、マイティーさんが目の前にやってきた。
たぶん心配になって見に来てくれたんだろうけど、マイティーさんが喋ってもログには表示されないのでどうする事もできない。
そう思ったらしい。
するとマイティーさんは・・・・

「手招き」をして自分をどこかに誘導してくれるているようだ。
なぜ、それが誘導しているとわかったかというと、前日に マイティーさんから「手招きをして対象を誘導するクエスト」 のやり方を教わっていたからだと言う。

ついていくとやがて、マイティーさんはレターモーグリを「指差す」で示した。
レターモーグリを調べるとマイティーさんから「解決方法」が記されたメールが着ており、その通りにやってみたら再びみんなの発言が見えるようになったという事だ。
自分の分かる範囲を把握し、その最善の策であろう解決方法を選択して実行したマイティーさんはすごい。
マイティーさんがいなければ、自分は今FF14を続けてなかったと思う。
すごく感謝している。
そう語った。
「あーww あったね、そんな事もww」
・・・・と思わず言いそうになったw
あぶないあぶない。

そうか・・・そんな事僕も忘れていたよ・・・。
それもこれもずっと初心者支援を続けてきたからできたんだと思う。自分にとっては忘れてしまうほど普通のことだった。
でもそんな自分の何気ない行動が、支えになっていたのか。
わかんないもんだね。
なんだかんだで楽しそうに冒険してくれてて良かったよw
そんな夕飯の後は互いに自室へ戻り、エオルゼアへと向かう。
別々の部屋から同じエオルゼアへ。
約束の週末が来た。
いよいよ光のお父さんの 「リットアティン戦」 の日だ。

ストーリーが進んでいくと、いずれ光の戦士は敵の幹部たちと戦うストーリー展開になる。
その最初の戦いである。
そして、ここからは今まで4人だったパーティーでは攻略できない。
タンク2名 DPS4名 ヒーラー2名の 総勢8名で行うフルパーティー戦だ。
光のお父さんが目指す大迷宮もフルパーティーでの戦いになる。
その入門編とも言えるリットアティン戦、内容は簡単で特に決まった順序もなくなんとなく8人で戦えば余裕で勝ててしまう相手だ。

光のお父さんの姿は、胴以外全てAF(JOB専用装備)になっている。
LV50間近って感じだ。

ラノシアの空が紫色に染まっている。
もうすぐ朝日が昇ってくる時間だ。
きっとリットアティンを倒したころ、綺麗な朝日を拝めるだろう。
本日のタンクは、一撃学園一期生のせろくん。そしてしばくん。安定の盾だ。
ヒーラーにあるちゃんもいるので、絶対に負けることはないだろう。
さっさと済ませましょうか!!

よく見たら、光のお父さん、下半身だけAFだ・・・。
その派手なズボン・・・気に入ったのでしょうか?

またもや気合が入りすぎて、モンク2名と並ぶゼロ距離弓術だw

そしてたまに「はっ!」と気づいて敵と距離をとるww
でもちゃんと、途中で乱入する雑魚にも反応できるようになってきた。

さあ・・・朝日も昇ってきた・・・・。
そろそろ〆ましょうか!!

リミットーっ!!

ブレイクッ!!

決まったーっ!!

暁のラノシアで、光のお父さん無事リットアティン討滅完了。
まーここは苦労しませんからねw
なんとなく8人パーティーはすごい!とか思っていただければよろしいかと思いますよw
そうだ、せっかく8人だし・・・
マイディー 「光のお父さん(キャラ名)、記念に写真撮りましょう!」
ならんでならんでー!

この日、初めて僕は初めて光のお父さんと記念SSを撮った。
暁のラノシアで、8人並んでパシャリと一枚。
僕らFC:じょびネッツアは何か記念になる日、いつもこうやって記念撮影するんですよ。

8人パーティーは大掛かりだけど、楽しいですよね。
わいわいと楽しむ楽しみを少しでもわかってくれたらと思います。
翌日の夕飯時。
父は、昨夜のリットアティンとの戦いを熱く語っていた。
「まーあれは簡単やからなあ。」
「終わってからみんなで記念撮影するんや!」
「へぇー・・・」

光のお父さんは、みんなとはちょっと違う「すごい時代」へ向かっているようだ。
「スクリーンショットやろ・・・」
そうか・・・。
いつかお父さんが成長して、ツインタニアを倒したら・・・。
今までのスクリーンショットを印刷して、一冊のアルバム(物理) にして贈呈してあげるよ。
良いアルバム(物理) になるよう、がんばるんやで。
メインクエストの山場はあと2つ。
大迷宮はさらにそのあと・・・・・。
まだまだ長い旅になりそうですね、お父さん。
つづく。
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