
FF14ってギスギスしてるって聞いたんですが?
そんな事を良く聞かれる。
たしかにレビューとかを見てもそういう記述は多い。
なぜそう言われているのか・・・・。
そんな事を考える。

光のお父さん計画・・・・。
それは、60歳を越えるゲーム好きの父にFF14をプレイしてもらい、自分は正体を隠してフレンド登録。
共に冒険を続け、いつの日か自分が実の息子である事を打ち明けるという壮大な親孝行計画である。
光のお父さんの戦いは続いている。 戦いの技術は向上し、巧みに敵の攻撃を避ける光のお父さん。
蛮神タイタンを倒し、ストーリーは後半戦へ。
現在LV44・・・ラストダンジョンまでで恐らく一番難しいであろう 蛮神ガルーダとの戦いは間近に迫っていた。

蛮神ガルーダ・・・・。
因縁深き蛮神・・・・・。
戦闘中の音楽を聴けばいつもあの頃を思い出す・・・・。

旧時代、仲間とともに戦った記憶・・・。
当時は最強クラスの蛮神でLV50の冒険者8人がかりでも倒すことが難しく、落とすまでに数ヶ月もかかった記憶。
今で言う大迷宮バハムート侵攻編四層より難しかった。
でも、だからこそ倒した時の喜びと結束感は大きかったんだな。
新生の時代に入ってからはさほど強くはなくなったが、それでもLV50に達するまでは恐らく最強クラスの強さを誇る。

あるちゃん達、一撃学園一期生はこれを僕の助言無しで越えて来た。
自分達の力だけでクリアした喜びようを見たとき、こっちまで泣けてきたのを覚えている。

FF14のボス戦の流れは決まっている。
ボスは、自分のHPもしくは時間経過により決まった攻撃をしかけてくる。
ボスを攻略するにはまずその流れを覚える必要がある。ボスのHPが何%になれば、この攻撃をしてくる。
それにはこのように対処する。
その細かい 「フェイズ」 「ウェーブ」 をひとつひとつ越えていく快感。
それを最初に教えてくれるのが、このLV44で挑む蛮神ガルーダだ。
あるちゃん達一期生も、ここでそれを学んだからこそ、最先端で戦えているのだろう。

ガルーダ戦でのテーマはそこだろう・・・・。
タイタン戦の時、大きな敵を倒す喜びは感じてもらえた。
今度はひとつひとつの「攻略」を積み重ねて越える喜びを感じてほしい。
どうすれば・・・・
10月中旬、日本中が過去最大級の台風に見舞われる中、その時は来てしまった。

光のお父さんより支援要請!!
ガルーダ戦への支援を求めています!!

タンク!室町きりん!!
ヒーラー!るこちー!!
DPSは僕が入る!!
コンテンツファインド!!

アーーアーアーアーアーアーアー ♪

アーーアーアーアーアーアーアー ♪


Now fall...

デデッデーデッデッデッデッデー♪
蛮神の登場シーンはどれも最高にかっこいい。
惚れ惚れとする時間・・・しかしそれは、これから起こる激しい戦いを感じさせ武者震いへと変わる。
恐怖に高揚する。それが初見蛮神戦!!
外は台風の風が強くなり。風が窓を叩く。
なんだかリアルも雰囲気がでてきた。

きりんちゃん 「この人を倒せば、今回の台風も弱くなるはずです!」
ほら・・・きりんちゃんまで雰囲気に飲まれ、勝手に日本の未来まで背負い始めた。

光のお父さん、今回も きりんちゃん の ウェットなトーク を完全スルー。
緊張してそうだ・・・・。

もうすでにここまで来ると、光のお父さん愛用のスターティングガイドには載っていない領域・・・・。
だから予習は無しのはず・・・・。 ガルーダ戦の流れをやりながら覚えてもらうしかない。
身体で覚えてもらう。ひとつひとつだ!!
マイディー 「きりんセット!」
落としに行こう!
マイディー 「ゴー!!」

きりんちゃん 「がお~っ!」
今日はライオンでした。
たぶん。

まずはタンクが北側の壁を背中にして、きっちりとガルーダをキープ。
その背後に攻撃係のDPSが付き、ガルーダの体力を削っていく。
自分は、DPSなのでマイディーについていけばいい。その辺は理解している様子。
体力をある程度奪うとガルーダは消える。
その直後、「ミストラルソング」という直線範囲攻撃を放つ。

これを交わすには、ステージに用意された石の柱に隠れる必要がある。
光のお父さん、もちろんそれを知る由もなく、ミストラルソングを受け死亡。
るこちーがすかさず蘇生魔法を入れて起こす。

再び北側に戻るガルーダ。 次のウェーブだ。
次のガルーダの攻撃は爆発する羽をステージにばら撒く。

ばら撒かれた羽はパーティーの生命線である4つの岩に付着し爆発。これを破壊する。
これが多く破壊されると、ガルーダ最大の攻撃「エリアルブラスト」により全滅してしまう。
僕と、お父さんの序盤の仕事は、このばら撒かれる羽をいち早く処理し、岩の破壊を食い止める事だ。

羽がばら撒かれるも、光のお父さんはガルーダへの攻撃をやめない。
熱くなりすぎ、状況が見えていないのだ。
DPSは、相手を削るだけでなく、即時に場の変化に気づく必要がある。
初見のお父さんにその余裕はまだ無いようだ。
僕はそれを見たので、羽の処理をやめた。

ごらんの有様である。
ここまで岩が破壊されると、次に放たれるガルーダのエリアルブラストには耐えられない。

よって、全滅。
これが序盤戦の流れだ。

チョキーン!
今の戦いで、何がどうなったのか、何が悪かったのかを気づける余裕は無かったと思う。
序盤戦で何に注意しなければならないかを、ここで教える。

光のお父さん(キャラ名)、この次は、次の2点に注意して戦ってください。
① ガルーダが消えたら、みんなと一緒に岩に隠れる。
② 羽が出てきたら、そちらを優先して破壊する。
この二つが失敗すると、死にます。
できるだけ、手短に。 できるだけ、覚える事を少なく。
その次のウェーブはまだ体感していないので説明する必要は無い。
体感→解説の順で行わないと絶対に伝わらない。

次の戦闘では、お父さんは①を行い、岩に隠れダメージを回避。②の羽に気づく事ができたが、処理に手惑い岩を破壊され、エリアルブラストで再び全滅。
マイディー 「②にまだ問題がありますね!僕は西の岩を担当しますので東側をお願いします。」

イライラしてきたんだな・・・。
羽の処理は練習が必要だ。 繰り返すしかない。
お父さんがちゃんとできる様になるまで、僕は西の岩しかやらない。

練習を重ね、光のお父さんは羽の処理ができるようになってきた。
マイディー 「今のは いい感じでしたよ!」

岩を守り抜き、エリアルブラストにも耐えられるようになってきた。
だがしかし・・・次のフェイズに移行すると、まったく違う戦いになるため・・・・全滅。

時間切れ・・・・討伐失敗。
初めて味わう 「FAILED」の文字。
ガルーダは攻撃パターンを覚えても、それに対する「動き」が出来ないとクリアはできない。
それを悟ったとき、人は「自信」を無くす。
今まではすんなりと進んで来たが、この失敗は光のお父さんに重く圧し掛かると思う。
さすがの光のお父さんも、黙り込んだ。

ギスギスした雰囲気。
FF14において、この言葉はよく使われる。
「自分のせいで失敗した。」という気持ち。その後ろめたさは全ての現象をネガティブに捕らえてしまう。
今、光のお父さんは初めてこの「ギスギス」に捕らわれている。

僕が旧時代、ガルーダと戦った時も辛かった。失敗を重ね、投げ出したくなる事もあった。
でも、それを乗り越えられたのは
「たったひとつの事」を続けてくれていた人がいたからだ。

光のお父さん(キャラ名)、リベンジしますか?


その後も何度も負けた。
でも、光のお父さんは少しずつ少しずつ上達。

少しずつガルーダを追い詰めていく。
トライ&エラー。
ひとつひとつの失敗を積み重ね積み重ね進んでいく。

何度目の挑戦だっただろうか?
光のお父さんは立ったまま、ついにガルーダのHPが数%まで追い詰めることができた、その時。
ヒーラー るこちーのMPはきれ・・・タンクのきりんちゃんの体力が尽き、倒れると同時に・・・・
リミットブレイク!!
間に合えっ!!!!





ああ・・・・・あの時と同じ気持ちだ・・・・
旧時代・・・僕達がガルーダを倒した日。
ずっと「ひとつの事」を続けてくれた人がいた。


マイディー 「きりんっ!よくがんばった!!」
別にそうしてくれと頼んだわけではない。
でもこの日のきりんちゃんは、負ける度にお父さんに声をかけていた。
あの時のあの人と同じように・・・・

「がんばって!」ではなく・・・・
「がんばりましょう!」「がんばろう!」と。
「がんばって」という言葉には、「あなたが」という言葉が隠れている。
「がんばろう」という言葉には「一緒に」という言葉が隠れている。
きりんちゃんの言葉にはいつも「一緒に」という言葉が隠れているように思う。
この子はきっと純粋にそういう気持ちを持っているんだ。
「一緒にがんばろう」という言葉は、人を前向きにする力がある。

僕と同じ血が流れているお父さんは、あの頃の僕と同じように前向きにしてくれる言葉に救われたのかもしれないね。
ガルーダのクリアおめでとう。お父さん。
きりんちゃん、るこちー。お疲れ様、ありがとう。

FF14はギスギスオンライン。
・・・・という言葉をよく目にする。
何言ってんだか・・・・と僕は思う。
たとえゲームとはいえ、オンラインゲームは人と人とが共同で何かを行うというもの。
人が人とかかわる以上、ギスギスする事もあるわさ。
ギスギスするのはゲームのせいではない。
ギスギスするのは 人間としての器の話だと僕は思う。
光のお父さんの旅は続く。
ラストダンジョンは目の前だ。
つづく。
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