
まもなく1周年を迎える新生エオルゼア。
アップデート毎に新たなコンテンツが実装され、どんどんと遊びの幅が増えていき、スタート時に比べるとかなり幅広く遊べるようになったと思います。
さらに、今後はゴールドソーサー等も実装されチョコボレースやカジノみたいなものも実装される。
それはそれでものすごく楽しみなのですが、昨今の流れを見ているとコンテンツは充実してきているものの、いつもその終着点が同じに見える。
その終着点が 「報酬」。
例えばモブハント。各所に現れるリスキーモブを見つけ出しこれを討伐し同盟記章をもらう。
同盟記章はたくさん集めると、そこでしか手に入らない装備や武器、アイテムがもらえる。

同盟記章をたくさん集める事でもらえる装備は大変かっこよく人気がある。
だけど、次回のアップデートでこの同盟記章が廃止されれば、一体どれだけの人がモブハントを続けるのだろう。
そう考えると、エオルゼアに増え続けているコンテンツは全て「報酬」ありきと見えてしまう。
引いてみてみれば、FF14に限らず現在のMMOの殆どが「報酬をもらう為にがんばるゲーム」になってきている気がする。
別にそれを批難しようとは思わない。
しかし、オンラインゲームの未来を考えると、それだけでいいものかと考えてしまう。

なぜ、報酬が欲しいのかを砕いて考えると、報酬のアイテムなりゲーム内マネーを手に入れる事で「自身の向上」に繋がるというのが、報酬を欲する根幹になっているのだと思う。
特にオンラインゲームは他のプレイヤーと密にかかわる世界、自身が向上する事で他のプレイヤーとのかかわりがより一層楽しくなってくる。故にプレイヤーは報酬を欲する。報酬をくれるコンテンツを求める。というのが現在のオンラインゲームにおけるユーザーの顕在的ニーズなのだろう。
運営はそれに答えている。

でも・・・
それは、運営側も、ユーザーも苦しいだけのマラソンだと思う。
新しい装備が実装されます!これが欲しい方はこのコンテンツを極めてください!がんばって!!
ユーザーは新しい装備が欲しくて、一応がんばる。そしてそれを手に入れた「達成感」である程度は満足する。
しかしその「達成感」は、新しいアイテムの実装によりリセットされる。
ユーザーはお寺の池の淵に集まる鯉のように、次の餌が掘り込まれるのを口をパクパクしながら待つ。
次の餌のネタを求めて運営は考え続ける。それをただただ繰り返す。
そしていつか互いに疲れてくる・・・。
報酬がもらえるコンテンツ。
それだけではこの世界に明るい未来は無い様な気がしてならない・・・・。

では、どうすればよいのか?
今後 「コンテンツ」 はどの方向に進めばよいのか?
自分が考えるにそれは・・・・
ずばり「白紙」だと思う。

かつて、スクエニが運営していたオンラインゲーム「パーティーキャッスル」。
今まで見てきたオンラインゲームの中で一際変わった世界だった。
プレイヤーは真っ白なキャラクターに好きに書き込み、アバターを作り、何も無い広場という所に集まる。
それだけ。
コンテンツなんか何も無い。ただ人が集まる広場があるだけ、そこで自分の造ったキャラクターを見せ合う。
これをやりなさいという指示がまったく無い世界。
クエストもストーリーも何も無い世界で楽しむにはユーザーが「創意工夫」するしかありません。
しかし、その「創意工夫」こそがユーザーの一番の楽しみでした。
ダンス大会を開くもの、クイズ大会を開くもの、勝手に芝居を始めるもの・・・それを他のユーザーが見て楽しむ。
イベントがユーザーイベントしかない世界・・・。
それでも・・・それだからパーティーキャッスルは楽しかったのかもしれない。

プレイヤーに「創意工夫」をさせる仕組み。
それを使い、ユーザーがコンテンツを生み出せる仕組み。
プレイヤーが「創作」するという要素。
それさえ世界に掘り込んでしまえば、あとはプレイヤーが色々作ってくれるのではないでしょうか?

たとえば、FF14で言うと、ハウジングに「小劇場」を実装してみるとか。
BGMや照明等を自由に操れる空間をひとつ掘り込めば、そこで演劇するユーザーも出てくるでしょうし、講演会やファッションショー、漫才を披露するFCだって出てくるかもしれないw
そういったユーザーイベントを誘発しやすい「文化的コンテンツ」を実装していけば、あとはユーザーがそれを活用し勝手に盛り上げてくれると思うんですがいかがなもんでしょうか。
今でもそういったことができない訳ではないですが、そういう方向にも進んで行けたら楽しいかなと思います。

仲間と共に生きる世界。
仲間と協力し、力を合わせ何かを「突破する楽しみ」、何かを「掴み取る楽しみ」、それに加え何かを「創り出す楽しみ」も加わればエオルゼアでの生活はより一層楽しいものなるように思えます。
新たなエオルゼアの2年目。
より多岐にわたり楽しみが広がっていく事を切に願います。
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