
「モチベーションが下がってきた」 という人が多い。
ツイッターやロドストを見ていると、やっぱりみんな疲れ気味・・・。
サービス開始以降みんな突っ走ってきたんだろう。あれを集めこれを集め・・・そんな毎日だから疲れるのも当たり前かもしれない。
自分はというと、特にそういうわけではないがゆっくりのんびりする日が増えてきたかもしれない。

人のやる気を支えるモチベーション。
モチベーションには二つの種類がある。
ひとつは、内発的モチベーション。
それは、それ自体が楽しいというモチベーション。
FFで言うと、初見の蛮神なんかはそれにあたるかもしれない。
どうクリアしてやろうか?なるほど!ここはこうするのか!等発見を繰り返し、そこを乗り越えること自体が楽しいというモチベーションである。
内側から沸いてくる楽しさという所だろう。

もうひとつは外発的モチベーション。
それは外側から与えられるモチベーション。
○○がもらえるから頑張るという、報酬・ご褒美が貰えるからがんばる!というものだ。
FF14で言うと、アラガン装備であったり、神話であったり、哲学であったり・・・。
2種類のモチベーション。どちらが「良い」「悪い」というものでもない。

FF14はラスダンまでは内発的モチベーションで動いているが、LV50になると外発的モチベーションの色が濃くなってくる。
まあ、だいたいのオンラインゲームはそういうものである。
外発的モチベーションが下がる理由は明確で、「報酬」に魅力がなくなった時がほとんどだ。

サービス開始から時間が経ち、自分の周りのプレイヤーの殆どはメインの職に関して装備に困っていない状況になってきた。
神話の上限は緩和され、手に入りやすくなった。
装備アイテムレベルがある一定に達すると、ある程度の満足感に支配され、「今がんばらなくてもいい」状況が生まれる。

「内発的モチベーション」は「外発的モチベーション」に上書きされてしまう事がよくある。
わかりやすく言うと、クリアする事が目的だった蛮神は、周回を重ねるうちにそれをクリアした時の「報酬」が目当てになってしまう。
その結果、このPTでクリアする事を楽しもうという気持ちは薄れ、無理と判断するや否やギブアップ!となるのだろう。

今のエオルゼアに生きる人たちは、この外発的モチベーションで保っていた糸が切れそうになってきているように思える。
運営がこの外発的な要因だけでモチベーションを維持させるためには、次から次へと上位の装備を実装し続けるしかない。
馬の前にニンジンをぶら下げ走らせる方法しかない。
それにどれだけの人間がついていくのかは・・・わかんないけども。
もし、そんな毎日に疲れたのなら・・・
僕らプレイヤーはどうすれば良いのか?

その答えは「自分の道を歩く」事だと思う。
具体的に言うと、「自分だけの目標を持つ」事だと思う。
自分が一番楽しいと思うことを、極めてみるのもいい。
すごくくだらない事でもいいと思う。
「一番大きな魚を釣る」とか「白だけでダンジョンをいちからクリアする」とか「相方を作ってイチャイチャするぞ!」とかなんでもいいと思う。
それは、ゲーム的には何も得られないかもしれない。
だからこそ内発的モチベーションだけで生きていけるのかもしれない。

うちの亡くなったおじーちゃん。
生涯、ファミコンの任天堂ゴルフを延々とやり続けた。
自分で距離を計算する定規を作り、時にはクラブを絞り、延々とゴルフだけを遊んでいた。
新しいソフトが出ても買わず、ずっと同じゴルフを工夫を重ね遊んでいた。
十数年・・・ずっと楽しそうに遊んでました。すごい。
ずーっと死ぬまで内発的モチベーションだけで、楽しんでいたんだろう。

マイディーさんは旧時代、ソロで全てのノートリアスモンスターを倒す事を目標にしてた時期があった。
別にPTを組んで倒したほうがはるかに早いのに。でもこだわってソロで倒す。
ソロで倒すためには、戦略が必要で、それに応じたスキルや装備が必要で・・・・
あまり楽しみの無かった当時のエオルゼアでそれだけ考えて遊んでた。
それがすごく楽しかった。

報酬はさっぱり無いが、内発的モチベーションに溢れた毎日だった。
おじーちゃんのゴルフに似たものがあったのかもしれない。
エオルゼアという世界の中で、自分が生み出したキャラクターがまわりと同じじゃつまらない。
個人個人が、おのおのの目標を持って、日々生きていく。
そんな世界になればもっともっと楽しくなるのにな。
自分が生涯モンク系しかやらない!と決めたのもそういう部分が大きい。

そういうのが見つからない時はあせらなくてもいいと思う。
いつもは駆け抜けていた街を、歩くモードでゆっくり散歩してみるのもいいかもしれない。
ゲーム的にはまったく意味が無い事だけど、この世界を生きている気分にはなれますよっ!
自分自身の目標を持ってそれに向かって内発的モチベーションを大切にして日々遊ぶ。
そういうエオルゼアライフを送っていきたい。
夜のリムサロミンサを歩きながらそんな事を思う一日でした。
つづく。
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