中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。

    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。

    仕事が忙しく、お昼ご飯が取れない事もよくある。

    そんな日はバタバタとしてあっという間に時間が過ぎる。

    その日の僕も必死で働いていて、ふと外を見ると暗くなってたんだ。

    時計を見たらもう22時。ある程度仕事もまとまったから続きは明日やろうと帰ることに。

    気が緩むとお腹が空いている事に気づいた。

    なんか食べて帰ろう・・・


    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。1

    時間も遅かったので早く家に帰りたい僕は、近所で済ますことにした。

    でもよく行くラーメン屋さんは、スープが切れたのかもう閉まっちゃってる。

    ここのチャーハンが好きなのになあ・・・

    あ、そう言えば家の近くに汚い中華料理屋があったな。
    いつも前を通る時、遅くまでやってるんだなあとか思ってたんだった。

    そこにしよう。

    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。2

    そこの中華料理屋は個人経営の小さなお店。

    何十年も前から変えていなさそうなくたびれた欄間看板・・・

    漫画に出てきそうなベタな店名・・・。

    自分的に消去法でないとこのお店にはたどり着かない感じ。

    まあ、それでもこの時間までやっているんだからありがたい。

    案外こういうお店って実はすごく美味しかったりするじゃないですか!

    そういう期待を込めてこの中華料理屋に入ったんですよね。

    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。3

    店内に入ると意外と広かった。

    けど・・・お客さんは僕一人。

    歳をとったオヤジが厨房にいて、オヤジの娘にしては若い、孫にしては大人すぎるお姉さんが、
    雑誌みたいなものを読みながら「いらっしゃいませ」って小声で言った。

    オヤジは無反応でテレビ見てる。

    来た・・・こういうの!この気だるい感じ!!

    カウンターに座ると、バイトっぽいお姉さんが、水を持ってきて「何にします?」って聞いてきた。

    メニューを開いて何にしようか見てみると、特に変わったメニューは無かった。

    「じゃあ、チャーハンで。」

    無難に行こう・・・無難に・・・

    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。4

    チャーハンが出てくるまでの間、明日に回した仕事の事をぼーっと考えてた。

    最近ホント忙しい。無双シリーズの拠点近くで無限に湧いてくる敵兵のように仕事が降りてくる。

    終わらせても終わらせてもまだまだ来る。

    手帳も予定で真っ黒だ・・・。早く努めを終えて定年を迎えたい。

    定年までの年数を逆算してうんざりする・・・。

    僕はちゅうを見つめて、ぼーっとした表情をしていただろうけど、頭の中は明日の仕事の段取りでぐるぐる回っていた。

    ゴトっという音がしてちょっとビクっとしたんだけども、チャーハンが届いたようだ。

    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。5

    見た目は普通のチャーハンだった。

    多くもなく少なくもなく・・・
    とりあえず美味しそうに見えるのは
    チャーハンにかかっている僕の中の「チャーハン美味しい!」というバイアスでしかない。

    食べてみたら味も普通だった。

    そうそう、チャーハンはこの味ね。

    3口ほど食べたとき、お姉さんが今度は餃子を持ってきた。

    あれ?餃子頼んでないよ?

    僕はきょとんとした顔をしたのだろう。

    その表情をみて、ずっと黙ってたオヤジが一言つぶやいた。

    「こんな時間まで仕事してたんやろ?食べていき・・・」

    「あ・・・ありがとう・・・」

    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。6

    優しい・・・。

    こういう優しさって、不意にみぞおちを殴られたように効く・・・・。

    予想していた優しさってあざとい!って感じてしまったりする事もあるひねくれた自分だけど、

    これは効いた・・・素直に効いた・・・。

    0時近い時間に、いきなりスーツでやってきてチャーハンだけを注文し、疲れた表情でぼーっとしている僕を見て

    ここのオヤジが僕の事を考えて、僕の為にしてくれた事。

    染みる・・・。

    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。7

    僕は今まで外見でこの店を判断し、来ることは無かった。

    でものれんをくぐり、この店の中に入ることにより、外からでは決して見えない「温かいところ」を見る事ができた。

    世の中のもの全て、見た目で判断してはいけないと思ってはいるものの、心の奥底ではそう思いきれてない部分もきっとたくさんあるのだろうな。

    それにより、自分はきっと今まで、損をしてきたのだろうな。

    もっと、素直にならないとな。仕事に追われ、ちょっとイライラして冷静では無かったかもしれない。

    気を付けよう。

    チャーハンと餃子を食べ終わる頃は、仕事の事を忘れ、そういう気分にさせてくれていた。

    ちょうどいい満腹感・・・ありがとうオヤジさん。

    美味しいチャーハンと餃子だったよ。

    中華料理屋のオヤジがボクにしてくれたこと。8

    「850円です。」

    僕はレジの前で財布を広げながら愕然とした。

    そして思わず心の声を発してしまった。

    「ぎょ・・・餃子代取るんや・・・!?」

    あれからあの店には行ってない。


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    コメント

    立ち食い蕎麦コピペ思い出した・x・
    ぶはwwww
    いつもこの手の記事はオチを自分なりに予想するんですけど
    これはオチ見た瞬間声だして笑ってましたwww

    餃子代取ったらそれただの餃子の押し売りやんか・・・w
    僕もくたびれた定食屋でおばちゃんに豚汁をサービスして貰ったことがあります。
    でもレジを担当したお姉ちゃんは容赦なく豚汁代を足してきたので、
    無様にも「これはおばちゃんがくれて~」と説明したら豚汁代取られませんでした。

    もしかしたらオヤジさんは押し売りするつもりはなかったかもしれない……!
    フイタwww

    台無しじゃないですかwww
    えぇぇぇぇ( ゜д゜)
    途中まで感動の話だと思ったら最後・・・どうしてそうなった!
    >さくらいさん

    よくある話なのかっw


    >あしやんさん

    そうやってほそぼそと生きてきたのかなw
    こないだ通ったらオヤジがゴミを出してました・・・


    >あんずさん

    よー言わんかったw
    おねーさんは雑誌をずっと読んでたからか
    全然こっち見てなかったしなあ・・・


    >Klivさん

    でも、ブログのネタになったので、嬉しかったりw


    >抹茶先生

    リアルであんまりいいお話には遭遇しないんですよね・・・僕。

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