
2012年、11月11日15時。
三国の同盟軍は、エオルゼアに衝突する、凶星ダラガブを止めるため、死の大地モードゥナへと向かう。
そこでガレマール帝国軍を足止めし、エオルゼア十二神の力を借りた「神降ろし」を行いダラガブを止める。
モードゥナを突破されると神降ろしは遂行されない。
今、この世界に住まう者たちは力を結集し、最後の戦いへと赴いた。

LSじょびもふ。
キャンプブリトルパークのやや南に集結。決戦の時を待つ。
エオルゼア中から冒険者と帝国軍が押し寄せ、大地は揺れる。
万が一の事態に備え、チャットルームを外部に設置。
サーバーダウンしてもそこで連絡を取れる体制を作って、本作戦に挑む。
作戦発動2分前。異常事態発生。

この大戦に、大地は持たず、何度となく崩れ落ちる。
だが、冒険者は諦めない。何度も何度もログインを試みる。

無事ログインができたものから順にパーティーを組み、迎撃に当たる。
中には、最初の鯖落ちで二度と復帰できない冒険者も多かった。
入れたからには全力で殲滅する!!キャンプブリトルパークの北西に帝国軍発見の報が入る。
マイディーさんが北西に向かおうと思った矢先、新たな報。
この隙を突き、帝国軍がウルダハに進行。
これはこちら側も戦力を分散したほうがいい。さもないとまたこのモードゥナは落ちる。

即座にウルダハへとテレポ。
ウルダハには巨大モンスターのグープーが闊歩していた。これの殲滅にかかる。
しかし、すでにウルダハの街にも超負担がかかり、サーバー自体が危ない状況。
動かない人も多い。残念だけど、その人たちはもう帰れそうにない。

落ちたくない。最後まで戦いたい。最後の最後まであがきたい。
グープーを発見。あたりに誰もいないようだが、実はいる。
見えないだけだ。 ただ抜刀もできるし、戦える!!
戦いたくても戦えない人も多いんだ!!
戦える限りは全力で戦ってやる!!

出て行け!!
ここは、いつもみんなで生産をしながら、穏やかな日々を送っていた大切な場所なんだ。
そこを無茶苦茶にしやがって!!
ロビンちゃん・・・ちゃんと避難したのかな?確かめに行く時間がない・・・!
無事を祈るしかない・・・!!

どうせ、落ちるなら一発でも多くの技を叩き込んでやる!!
生きた証を刻み付けるように技を繰り出す。ただただ必死にコンボを繰り出す。
そして、数体のグープーを撃破する。
気にするのはグープーの体力ゲージじゃない。サーバーとの接続を示す数値。
自分の接続状態を示すゲージが赤色になる。
まずい・・・・ウルダハが落ちるのも時間の問題だ。

みんな必死。
マイディーさんは落ちかけたウルダハからギリギリでテレポ。
落ずにモードゥナへと戻り、ブリトルパークの北西に展開する帝国軍の迎撃に当たる。

状況を見ていると、次に落ちたら・・・・もう戻れそうにない。
帰還してくる人の数が極端に減ってきた。

どけっ!! 一歩でも前に進むんだ!!
2年間の思い。この大地で暮らした日々。
それだけじゃない。これがみんなと、じょびもふと一緒に戦える、最後の戦いになるんだ。
落ちてたまるかっ!!
その思いを帝国兵にぶつけ、殲滅していく。

もうみんなの声が聞こえなくなってきた。
みんな落ちたのかな・・・敵も少なく・・・・なってきた・・・。
とても・・・とても静かだ・・・・
敵の攻撃も引いてきたので、納刃して状況を整理しようとした・・・

あ・・・納刃できな・・い。
そうか・・・静かなわけだ・・・・そういうことか・・・・・
自分が落ちてるんだ・・・・。
ここまでか・・・・
ちくしょう・・・ちくしょう・・・・ちくしょう・・・・・・

ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!

ミコッテのマイディー強制終了。
もう・・・・エオルゼアには戻れないのか・・・
みんなで遅くまで話した・・・公園。
もう戻る事は出来ないのか・・・・・
これでお別れか・・・・
もう一度・・・・もう一度・・・見たかった・・・。
そう思ったとき、チャットルームでサブキャラだとなんとか入れるよ。という情報を得る。
はなちゃん・・・・はなちゃん・・・・
もう一度・・・マイディーさんの代わりに・・公園を・・・見てきてくれへんかな?

でも・・・はなちゃんウルダハから出たことないで・・・?
大丈夫・・・こんな時に飛空艇を使う人なんていないから、落ちる心配はないよ。お金ある?
うん。あるで?



飛空艇が実装されたとき、テレポがあるのに、誰がお金払ってこんなもん乗るねん!って思たけど・・・
役に立つもんやな。

一撃確殺FF日記・・・

このお話は・・・

エオルゼアに生きる何千何万もの・・・・冒険者達のたった一つの小さな物語に過ぎない。

そんな小さな物語が幾重にも重なり折り合い、大きな一つの物語を紡ぎ出す。
誰かが言った。 「FF14はファイナルファンタジーじゃない。」

そうか?
君は生きたか?
このエオルゼアを、しっかりと生きたのか?

はっきりと教えてあげる。

美しい世界の中で出会いと別れを繰り返し、懸命に生きる。
この世界は間違いなくファイナルファンタジーだよ?

そうやろ?マイディー・・・それが2年間ここで生きた・・・答えやろ?
2012年11月11日17時。
定刻通り、全サーバーダウン。
2年と少しの運営期間を終え、新生へのクールタイムに入る。
再開がいつかはまだわからない。
冬を越え、色付く花のように少しずつ美しさを増した思い出達。
この2年間、楽しかった。
たくさん泣いたし、たくさん笑った。
たくさんの出会いと別れ、悩み、喜び、苦しみ。
その出来事の全てが、一本一本の糸となり、巨大なタペストリーのような図柄を浮かび上がらせる。
それこそが私たちが作り上げたファイナルファンタジー14のストーリー。
ありがとう。エオルゼア。
今日という日を忘れない。
全ての冒険者にお疲れ様。
ではまた、神々に愛された大地、エオルゼアで会いましょう。
一撃確殺FF日記
第三章 拳禅一如
-完-
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