
まだ見ぬ土地、イシュガルドへと続く門がある高原、クルザス地方。
その門は未だに固く閉ざされている。
ダラカブの落下を食い止めるため、各地に散らばる「十二神秘石」に祈りを捧げる旅に出たミコッテのマイディーさん。
8つ目の秘石を求め、クルザスに入っていた。

クルザスには大きな街は無く、いくつかのハムレットがあるだけ。
岩と草と風、その3つしか印象が無い。
風車や大きな橋等の人工物はたくさんはあるが、人気がない。

一つ目の秘石は簡単に見つかった。

いつかは行けるようになるのかもしれない。
そういう期待を持って2年以上が過ぎたが、イシュガルドへの門は結局開かれる事は無かった。

そんなクルザスで一番思い出深いのは・・・ゼーメル要塞攻略だ。
旧体制のFF14に退屈が蔓延し始めた、2011年の夏。
エオルゼアに突如、高難易度ダンジョンが現れた。
それが・・・

ゼーメル要塞だった。
当時のミコッテのマイディーさんはトップコンテンツの攻略に必死だった。
その頃所属していたLSはほとんど誰もINしなくなったので、あおいろさんのLSに身を寄せていた。
あおいろさんのLSはアイテムをきっちり分配するための票を取り、きっちりと運営されていた。
トップコンテンツ攻略の情報も多く持ち、頼もしかった。

エオルゼアの冒険者の前に初めて立ちはだかる巨大な壁オーガ。
今となっては攻略法が確立され、何てこと無い敵になったが、当時はこれといった攻略法も発見されず、苦しい日々が続いた。
冒険者たちは情報を互いに交換し合い、検証を重ねた。

マイディーさんもそこに参加し、微力ながらトップコンテンツの情報を集めたり、提供したりしていた。
FF14のトップコンテンツに挑む人たちの気迫はすごい。
強い防具を鍛え上げ、強い武器を探し求め、それらに身を包んで情報が少ない敵に挑む。

その人たちの切り開いた道を何人もの後続者が続く。
そういう図式が、エオルゼアに出来上がった。
ミコッテのマイディーさんが先陣を切ってトップコンテンツ攻略に挑んだのはこれが最初で最後だった。

みんないい人だったし、充実した日々だったのに・・・
なぜだか、そこに居場所を感じることは出来なかったのかもしれない。
最高難易度の最新コンテンツに挑む人たち・・・それはエオルゼアで生きる人たちの花形だ。
誰もが憧れる生き方だと思う。

そんな頂点と言える所に居場所を感じらないという事は、自分はどこを目指せばいいんだろう。
その人たちが頑張っている間、自分はこの世界にどう貢献したらいいんだろう。

「エオルゼアで生きる人と共に生きる」をテーマに続けてきたけど
今のままでいいのだろうか・・・?

クルザスの岩と草と風を見ながら、ぼーっとそういう事を考え始めた。
次の巡礼地は、リムサ・ロミンサのあるラノシア地方。
初めてエオルゼアに降り立った始まりの場所。
そこに行けば、何か考えが纏まるかもしれない。
そう考える、ミコッテのマイディーさんでした。
つづく。
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