
「あんた!授業またでーへんの?」
「授業より熱いものがあそこにあるんだよ・・・」
「はあ?」
ゲーセンの格闘ゲームにハマってた時期があった。
隣の席の久美子ちゃんにカバンを預け、僕はゲーセンで戦い続け、チャンピオンになった。
懐かしい・・・そんな青春・・・。
ただ、問題なのは、僕はその時、予備校生だったという事だ。
その後、僕は大学受験を放棄し・・・吉本総合芸能学院NSCに入学することになる。

そんな話は置いておいて。
ファイターズクラブである。
ハンゲームでサービスが開始される「格闘アクションオンライン」というありそで無かったジャンルのオンラインゲーム。
そのクローズドβに当選したので、遊んできた。

用意された3人のキャラクターの中から1人を選び、この世界の悪を殴って投げて蹴りつける!!
そんな爽快感あふれる世界だ!!

ゲーム内容的には、レベル付きファイナルファイト。
ファイナルファイトで通じるのかちょっと不安だけどファイナルファイトとしか言い様がないw
ロビーから出発し、決められたコースをたどってボスを倒してミッションクリアという流れですね。
パーティーを組んで一緒に暴れることも可能です。
パーティーか・・・・気温が徐々に暖かくなり例年より桜が早く咲くと言われていたあの春。
一年通った後のお別れパーティーの時の事・・・
「俺・・・芸人になる事にしてん。」
「はあ?頭わいてんちゃうん?」
口は悪いけど、美人だったので予備校で人気があった久美子ちゃん。
違う道を歩むんだよという事を軽く報告したつもりだったんだ。
「えー!すごいやん!がんばりやー!」って言葉が返ってくると思ってた。
それが「頭わいてんちゃう?」である・・・久美子ちゃんらしい。
ただ予想外だったのは、 彼女が急にボロボロと泣き出した事だった。

そんな話は置いておいて。
ファイターズクラブである。
途中、敵は色々なアイテムを落とす。バズーカや、バット等。
それを拾い使用することができる等、ステージごとのギミックもファイナルファイトっぽい。
中でも楽しかったのがバイクである。

街の悪党共をバキバキと轢いて遊べるのは楽しいw
爽快感は半端ないですw
今回のクローズドβでは使えませんがアバター要素も充実。

ゲーム内で入手する武器や装備では見た目が全く変わらず、アバターをいじるには課金が必要っぽい。
しかも結構細かく着飾れるのでオシャレな喧嘩屋を目指すことも可能だ・・・
自分だけのスタイルで戦えるのは楽しいと思う。
自分だけのスタイル・・・
「お前、カチューシャ何個持ってんの?」
「いっぱいあるで?」
「ふーん・・・」
「これ付けとったら あたし! って感じやろw」
久美子ちゃんは予備校時代カチューシャをずっとつけてた。
勉強するとき前髪が邪魔だったようだ。
彼女が大学に入ってからも、僕は芸人の勉強で忙しいながらも月に2~3回遊ぶようになった。
付き合ってるわけでも無いのに、二人で普通に遊んでた。
あの時の涙でなんとなくお互いの気持ちはわかってたはずなのに、お互いやらなければならない事が多かった為、きっちりとけじめをつけてお付き合いするのはまだ先でいいって感じてた。
僕らには時間がいっぱいあるから。そう思ってたんだと思う。

そんな話は置いておいて。
ファイターズクラブである。
ステージを進めていくと、ボスにたどり着く。
ボスが登場すると、かっこいいセリフを吐き、ズバン!とカットインが入る。
これがかっこええw
こういう演出はテンション上がりますよねw

ビラ配りの鬼はどうかと思うけどww
しかし、このビラ配りの鬼ビルは一見ショボそうだけど実はちょっと強い。

こいつのビラ攻撃は甘く見ると痛い目に会う。
一枚でもビラに当たればノックバックし、連続ダメージを喰らい、体力を半分位持っていかれることもある。
恐るべきビラの力!!
ビラ・・・・
ビラか・・・・
「今度イベントするねん!来る?」
「あー・・ちょっと無理やわあ・・・」
芸人の養成所を卒業してプロの漫才師になった僕は、イベントのビラを手配りで配ったりして毎日忙しかった。
もうほとんど久美子ちゃんと遊びに行くことは無くなった。でもイベントだけは毎回見に来てもらってた。
イベントが終わってからも片付けやら打ち上げやらで忙しいので、ほんの数分だけしか喋れなかった。
彼女は短大だったので就活が始まり、イベントに来る事も殆ど無くなってきたので、僕も気をつかい誘う事も無くなってきた。
今思うとそれは嘘だ。僕はその時そう自分に言いきかせてたけど、
本当は断られるのが怖かったんだ。
そして僕は忙しい毎日に流され、徐々に久美子ちゃんの事を忘れていった。
あんなに久美子ちゃんに会いたかったのに。
カチューシャしてる久美子ちゃんがあんなに好きだったのに。

そんな話は置いておいて。
ファイターズクラブである!!
クローズドβでは遊ぶ事が出来なかったが、LVが15になると上位職に転職できるようだ。
やや地味に思えたアクションも上位職になるとかなりド派手なアクションになっていくみたい。

女子キャラのレミーさんは、
スピード重視のエクストリームパフォーマー
範囲攻撃が得意なデバイスウィズ
に派生するようだ。
なかなか悩まされる分岐ですね。
ボス戦を意識すれば、エクストリームパフォーマーが良さそうだし、道中の楽さを考えるとデバイスウィズが有利。
よくできてるじゃないかーw
職を変えることによってガラッと戦闘スタイルが変わりそうですねっw
職を変える・・・
職・・・
「ちゃんと付き合わへん?」
運命というのは残酷なもの。久美子ちゃんと再会したのは、それから数年後。
僕は芸人の道を諦め、普通の営業マンになってた。
なんと久美子ちゃんは、自分の勤めていた会社からほど近い商社に勤めていたらしく。
近くのコンビニで数年ぶりにばったり再会したのだ。
僕は、ドラマみたいな展開に、テンションが上がった。
早速その夜、一緒にご飯を食べに行った、今思うとずうずうしい話だけど、
僕はドラマみたいな展開に酔っていたんだと思う。
当然OKでしょう!この展開なら!とか思って「付き合おう」と自分から言った。
甘い。
「春に結婚すんねん」
「そうか・・・」
よく見ると、もう彼女はカチューシャをしていなかった。
断られた事よりも、彼女が結婚する事よりも、何故か僕はそれが一番悲しかった。
数ヵ月後、「結婚しました」のハガキが僕のところに届いた。
そこにたった一言だけ手書きで書いてあった。
「遅いわ!」
久美子ちゃんらしいと思いながら、
僕は「ですよねぇ・・・」と力なく笑う事しか出来なかった。

よし決めた!!
エクストリームパフォーマーだ!!
本サービスが始まったら、スピード重視で戦うぞ!!
はあ・・ファイターズクラブ・・・おかげでなんか・・・あまじょっぱい気持ちになったわw
ゲームと全然関係ないところでねww
-おまけ-


- 関連記事
-
- 総力戦:立てよ冒険者! (2012/11/09)
- 駐車場を消毒しています。 (2012/11/06)
- ファイターズクラブ (2012/11/04)
- DTとED (2012/10/24)
- ポンコツロマン大活劇 バンピートロット (2012/10/20)