
※ 本記事はプライバシー保護のため、一部音声を加工しております。
レポーター 「お名前をお聞かせいただけますか?」
マイディー(仮名) 「マイディーといいます。」
レポーター 「今回起こった事をお聞かせ願えますでしょうか?」
マイディー(仮名) 「はい・・・私は・・・子供の頃から歌って踊れるアイドルに憧れていました。」
レポーター 「はい」
マイディー 「でも私にはそんな根性ないし・・・諦めていました。」
レポーター 「はい」
マイディー 「そんな時、4亀のあの記事を読んだんです・・・」

オンラインダンスゲーム「マイオーディション」のオープンβテストが
本日スタート。
参加者にはゲーム内通貨2万DENと1000CASHをプレゼント

マイディー(仮名) 「お金に釣られたわけじゃないんです。私は思いっきりこの世界で踊ってみたかった。」
レポーター 「・・・アイドルみたいになりたかった。」
マイディー(仮名) 「はい・・・。最初にそれだけ資金があればいい服も買えて可愛くなれるのかなと・・・」
レポーター 「そしてクライアントをダウンロードした?」
マイディー 「はい。」
レポーター 「で、どんな世界でしたか?」

マイディー(仮名) 「DLが終わったら・・・キャラメイクが始まりました。まずは体型を選んだ気がします。」
レポーター 「はい」

マイディー(仮名) 「その後に髪型や洋服、名前を決めたと思います。」
レポーター 「そこまでは普通のオンラインゲームですね?」
マイディー(仮名) 「アイドルみたいになれるかと思ったら、選べるのは地味なものばかりでした。」
レポーター 「なるほど。」

マイディー(仮名) 「私は早速ショップへ向かい試着をしました。かなりの数の洋服があって・・・それだけでテンションがあがりました・・・」
レポーター 「なるほど、特典のお金でこれらを買い揃えることができるんですね?」
マイディー(仮名) 「はい。私は早速特典の20,000DENと1000CASHを受け取りに行きました。」
レポーター 「はい。」

マイディー(仮名) 「プレゼントBOXを見るとたしかに20,000DEN入ってました。」
レポーター 「はい。」
マイディー(仮名) 「ところが・・・下のGETボタンを押しても一向に現金が増えません。」
レポーター 「・・・・」
マイディー(仮名) 「あれ?あれ?と思ってGETボタンを連打したのがダメだったのかもしれません。」
レポーター 「どうなったんですか?」

マイディー(仮名) 「すでに持っています。というメッセージが表示されました。」
レポーター 「では受け取れたのですね?」

マイディー(仮名) 「いえ・・・なぜか増えたのは5,000DENだけでした。」
レポーター 「なぜ・・・・」

マイディー(仮名) 「洋服はどれも数万DENしますので、5,000では何も買えませんでした・・・。」
レポーター 「なんと・・・」
マイディー(仮名) 「私はよくわからなくなってきたので・・・とりあえず踊ってみることにしました。」
レポーター 「ダンスモードですね。」
マイディー(仮名) 「はい・・・」
レポーター 「どうでしたか?」

マイディー(仮名) 「最初はダンスロビーという所に入れられました。」
レポーター 「そこからダンスモードに行くんですね。」
マイディー(仮名) 「最初にいろいろ試してみようといろんなボタンをおして見たんです・・・」
レポーター 「はい。」
マイディー(仮名) 「なぜだかカップルというボタンを押したらしく・・・」
レポーター 「はい・・・」

マイディー(仮名) 「カップルが・・・いませんと出て・・・なんか少しだけ悲しくなりました・・・」
レポーター 「オッケー・・・・。」

マイディー(仮名) 「踊ってみたんですが・・・キーボードのシフトをボンゴに見立てて・・・左右から来る猿がボンゴに入ったら入った方のシフトを押すといういわゆる音ゲーでした。」
レポーター 「楽しそうですね?」
マイディー(仮名) 「でも音楽と猿が来るタイミングが全然あってなくて・・・音を消してやったほうがうまくいきました・・・むしろ音楽が邪魔というか・・・」
レポーター 「・・・・・。」
マイディー(仮名) 「私は、なんだか余計に虚しくなってきたので・・・人のぬくもりを求めて・・・広場へと行ってみることにしました・・・。」

レポーター 「広場・・・・そこは何をする所なのですか?」
マイディー(仮名) 「・・・・・・」
レポーター 「ど・・・どうされました?」
マイディー(仮名) 「私は・・・アイドルになりたかった・・・でもそんな事もうどうだっていいんです・・・」
レポーター 「え・・・?」

マイディー(仮名) 「私はここに来て・・・いろいろ変われましたよ。」
レポーター 「な・・・なにがあったのですか・・・??」
マイディー(仮名) 「私・・・きっとここに来る為に生まれてきたんです・・・あはは」
レポーター 「教えてください!!この広場の秘密を・・・!!ここは何をする所なんですか!?」
マイディー(仮名) 「私・・・今・・・オーディションを受けてるんです・・・・」
レポーター 「オーディション・・・・???」
マイディー(仮名) 「どうせ信じてくれないでしょう・・!?」
レポーター 「信じますから・・・教えてください!この広場の真実を・・!!」

マイディー(仮名) 「ここは・・・私たちみたいなアイドルに憧れる子を集めて・・・」

ただひたすら・・・
床に落ちている肉まんを拾い続けるだけの場所なんです。

朝も・・・!!

昼も・・・!!

夜も・・・!!
無心で肉まんを拾い続ける苦行・・・・!!
しかもBGMは福山雅治のはつ恋が流れてました・・・。

最初は・・・なぜこの屈辱的な行為を続けないといけないんだろう・・・そう思ってたんですが・・・
私は無心で肉まんを拾い続けるうちに・・・見えてきたんです・・・
今まで生きてきた・・・色々なことを・・・・そして気づきました・・・この肉まんは・・・わたしが・・・
現世で積んだカルマなんだ・・・ 私はこんなにもたくさんのカルマを積んできたんだ・・・
拾わないと・・・拾わないと・・・・ 私の恥・・・ 誰かに見られる前に摘み取らないと・・・
そして・・・このカルマをすべて拾い終えたら・・・きっと私はいけるんだ・・・

あの扉の向こう側に・・・・
それが・・・私に課せられた・・・オーディション・・・・

歌って踊って肉まんを拾う・・・
謎のゲーム・・・「マイオーディション」
数多くのオンライン世界が生まれては消えるオンライン第三全世界・・・
私は今回のレポートを通じて・・・
このマイオーディションというオンラインゲームがどこへ向かっていくのか・・・
その行く末を見守りたいと思った・・・・。

良かったら・・・私と一緒に踊りませんか?
本当によくわかんない・・・・
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