
来ちゃったなぁ~ ひんがしの国。
いつか来るんだろうなあと思ったけど・・・こんなに早く来るとはなあ・・・・。
宿も良かった~・・・ひんがしの国っぽい内装で・・・落ち着けたなあ・・・。

「いいお宿でした。」
覚えたての当方風おじぎ・・・。 これであってるよね。
さて今日は・・・この後とくに予定もなし・・・

のんびり歩いて堪能してみますかっ!
ひんがしの国の文化・・・!

時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たす時、つかの間、彼女は自分勝手になり、自由になる。
誰にも邪魔されず、気を遣わず「ものを食べる」という孤高の行為。
この行為こそが、光の戦士に平等に与えられた 最高の癒し・・・
と言えるのである。

クガネ・・・あ~・・・町の色使いとか、着てる服・・・エオルゼアと全然違う。
外国に来たって感じだなぁ・・・・。
エキゾチック・・・・エキゾチック・・・・ひんがしん。

お~日が昇ってきた・・・。 イイ・・・ひんがしの国に昇る朝日かあ・・・
遠くまで来たけど、太陽の形は変わらないんだなあ・・・ちょっと安心。
こんにちは、いつもの太陽さん。

うわ・・・だれ?
立派な像だなあ・・・

ぶ・・・ぶ・・・へ・・・ぶへ・・ぶ・・・
読めん・・・。
とりあえずぶへさん。

あ~・・・心地よい・・・異国情緒・・・。
でもどこか懐かしい感じ・・・。
大好き。

あ・・・?

へー・・・ こういうとこもあるんだ。
なんだろうここ?
おおっ!?

ひんがし料理・・・!
うまそうだなあ・・・。

そうだなあ・・・ちょっと小腹もすいたし・・・何か軽く食べようかな。
あれ食べてみたいな・・・
え~っと?

トレード・・・トレード・・・カードゲーム・・・。
どこで注文するんだ・・・・あれ。

うは・・・・白ごはん・・・・鮭・・・味噌汁・・・・。
ざっつひんがしもーにんぐ。

注文は上かな?
どこだどこだ?

あの扉か?

ああっ!!

おかえりはこちら・・・・。
あんなうまそうなの見せられたら・・・・胃袋がアップを始めてしまった・・・・。
い・・・・・いかん・・・。
本格的に・・・腹が・・・・
腹 が 減 っ た。



よし・・・ちゃんと注文できる・・・
店を探そう。

町中の朱色が食欲を掻き立ててくる・・・・!
ひんがしらしい料理をガツンと入れたいな・・・。
スシ、テンプラ、スキヤキ・・・・。
どれだどれだ・・・その前に店はどこだ・・・。

お・・・あっちになんかありそうだな。
人の集まるところにうまい飯あり。
ひんがしのサムライも空腹には勝てないはず。

「サザエのつぼ焼きって初めて食べたあ。」
「あれ見た目グロくない?」
「えー?そうかな?普通だったよ?」
サザエの壷焼! ふ~んそういうのもあるんだ。

おっ!あったあった!料理屋クロガイ!
他には、無さそうだし・・・ここ一択ってことか。

大根・・・! 大きいなあ・・・。
大根の味噌汁・・・うまいんだよなあ。 この店、期待できそうだぞ・・・。

「いらっしゃいませ。」
「あっどうも・・・。」
イケメン店主・・・・。でもなんでこの人・・・柿に囲まれてるんだ・・・・?
「すいません、メニューもらえますか?」
「はい。」

おほぉっ!ひんがしグルメ大行進!
サザエの壷焼きははずせないよな・・・。天ぷら盛り合わせ・・・。
味噌汁は豆腐かあ・・・大根じゃないんだ。
がめ煮? がめ? がめってなんだ?

「すいません、がめ煮ってなんですか?」
「レンコンやにんじんを別々で煮詰めて混ぜたものです、筑前煮とも言いますね。」
「ああ・・・筑前煮かあ」
「ベニツノの笹身も入ってますよ。」
「ベニツノ!ほぉ・・・」

せっかくひんがしの国まで来たからな、ここはやっぱりひんがしセレクションで行きたいところ・・・。
「あ、すいません。」
「はい。」

「えー、サザエの壷焼と、がめ煮、豆腐の味噌汁・・・とりあえずそれで。」
「はい。」

サザエの壷焼・・・たのしみだなあ・・・
エオルゼアでは食べられない料理・・かあ・・・。
サザエのあの独特の苦味・・・
エオルゼアでも前に一度ドマの人に食べさせてもらったことあるけど・・・久しぶりに食べたくなったなあ。
あのごつい貝の中からつるんと出る感じがたまらないんだよなあ・・・・。
「サザエの壷焼、お待たせしましたー。」

なんでやねん。
あの見た目が大事だと思うんだけど・・・・。

「すいません、これアイコンと全然形が違うんですけど・・・?」

「 ミラプリ です。」
「あ・・・ああ・・・・ミラプリ!」

ミラプリなら形が変わっても仕方ないよな。
食べ物にミラプリ使うって意味がよくわかんないけど・・・
奥が深いなあ・・・ひんがしの国。

!!
ん!うまっ! 見た目は魚でも味はしっかりサザエの壷焼だ!
うまっ!!これこれ・・・このコリコリとした食感・・・間違いなくこれはサザエの壷焼だ・・・!
つるんと出せないのは残念だけど・・・このミラプリサザエ!イイ!!
たしかに、サザエの壷焼・・・見た目はちょっとグロテスクだし・・・こういう見た目の方が食べやすいって人もいるかもなあ。
「おまたせしましたー。こちらがめ煮です。」

あー・・・こうなるんだ?
食卓にこれが出てきて、食べたらがめ煮の味したら混乱するだろうなあ・・・。
煮物がサラダに分類されるひんがしの文化・・・
根菜要素も、煮物要素も、笹身要素もまったくない見た目・・・すごいなあ。

「がめ煮は、皿ごと食べるのがひんがし流です。」
「ええ?」
絶対うそでしょそれ・・・・。 外人だと思ってうそ教えてるでしょ・・・?

あ、ほんとだ・・・皿ごといける。
うまっ!皿うまっっ!!
皿のうまい店って信用できるもんなあ・・・・。

別々に煮詰められた根菜ちゃんが、食べられる器の中でこんにちわ。
どの子もちゃんと味が染みていて個性がある・・・こういう攻め方もアリ・・・アリキックだ。
いいぞいいぞ・・・見た目はなんかおかしいけど、ひんがしの味・・・イイぞっ!
「豆腐の味噌汁でーっす」

あー・・・ここでもこれはこういうやつかあ。
エオルゼアでは、グラタンやシチューもコップで食べるけど・・・ひんがしの国もそうなのか・・・・
もうなんか定番になってきたなあ・・・・つらい・・・っていうか・・・

あっつぁっ!コップあっつぁっ!!
ちょ・・・置くとこもないし・・・早く飲まないと・・・やけどす・・・

んふ。

あっっつぁーーーっっっ!!!

げっふぁっ!げっふぉぁっ!!
あっつ・・・あっつぁ・・・
「お客様っ!!」

「!?」


なにしてるんだろう・・・・・。
わかんない・・・全然わかんない・・・ひんがしの文化・・・・。
愛想もないし・・・怒ってるのかな?
うーん・・・なんかよくわからない店主さんだなあ・・・・。

「ごちそうさまでした。」
料理の見た目はよくわかんなかったけど・・・味は良かった。
しかしなんでまた料理にミラプリなんかするんだろう・・・・。

「ねえねえ、知ってる?」

「最近えおるぜあからの観光客多いじゃない。だからクロガイさん、えおるぜあの人でも食べやすい見た目を研究してるんだって。」
「ふ~ん・・・喜んでもらおうとがんばってるんだねえ」

あ~・・・そういうこと・・・。
料理にミラプリするのは・・・異国の人と仲良くなるための、あの店主さんなりの努力・・・・。
なるほど・・・うれしいな。
また近くに来たら・・・・よってみよう。
味噌汁は散々だったけど・・・そうだ今度はとろろ蕎麦注文してみようかな。

マイディー♪
マイディー♪
マイディー♪
マ・イ・マ・イ・ディー・・・フ~ (↓)
つづく