
「光のぴぃさん」の連載が終了いたしました。
まるっと1年、全17話にわたる連載でしたが、ボリュームは前作「光のお父さん」より少ないものの、色濃い連載ができたなと感じております。自分の人生を変える連載になってしまいましたしねw
先月行われました、完成記者会見のエオルゼア記者会見で、ファミ通さんから受けた質問がありました。
「なぜ光のぴぃさんを書こうと思ったのですか?」
なるほどそうきたかー・・・あとがきで書こうと思ってたのになあ・・・wって思いながら答えましたw
「ドキドキしてほしかった。このオンラインゲームのまったく新しい冒険をみんなと共有し、いっしょにドキドキしてほしかった。」
とお答えさせて頂いたのですが、まさしくこれが本音でした。

この「一撃確殺SS日記」は、基本的にはオンラインゲームプレイブログなのですが、本格的な攻略情報の発信やレイド等の最速突破を目指すプレイではなく、オンラインゲームの緩やかな日常を綴る事が多く、オンラインゲーム上で人と接することから生まれる楽しさや考え方、気づいたこと等を発信しオンラインゲームの可能性を伝えていくことを趣旨としています。
毎日更新していく記事を通してオンラインゲーム(FF14に限らず)を遊ぶ皆さんと様々な楽しみ方を共有し、「みんなでオンラインゲームを楽しみたい」という気持ちの下、毎日の更新を続けてきました。
そんな中で、「自分の物語がドラマになる」という経験は、オンラインゲームのプレイヤーであれば誰もが思い描く『夢』のような話で、そこに至るまでの『冒険』は、そうそう体験できることではない。
ドラマになっていく過程の中で、僕やFCじょびのメンバーが体験する「ドキドキ」や、「発見」を、僕らだけで独り占めするのではなく、読者の方々にも僕たちと同じレベルで「ドキドキ」を体験して欲しい・・・そう思ったのが「光のぴぃさん」の連載を始めた理由でした。

この「貴重な体験をちゃんと伝える」というのは、もはやこのブログを運営していく上で運営史上最大のミッションとなるため、失敗しないよう情報の量や物語の盛り上がり、演出方法やタイミング合わせ、通常の記事の何十倍もの試行錯誤を繰り返して慎重に書き進めてきました。
特に全体構成には気を使って、何話でこの話、何話でこの話とビッチリ決めて進めましたねー。
にもかかわらず!!宣伝プランや情報露出計画は紆余曲折するわけで!
その度に全話構成をやりなおすという もはや趣味のブログかこれ・・・っていうレベルになってましたw
まあそれが楽しかったんですけどねw

技術的なことを少し書くと、今回の「光のぴぃさん」では基本的に「あるちゃんの視点」で物語を進める事にしました。
「光のお父さん」は「僕」の主観視点で書いてきたので、色々と辛い部分があったんです。
主観の視点で書くとどうしても、物語上の「問題」が起きた時、その「答え」に至るまでの過程もきっちり説明しないといけないので、テンポも悪くなるし、「答え」に至るロジックもきっちりとしてなければならない。それゆえ突拍子も無い「答え」を出しにくい。
あるちゃんに視点を置くことで、物語上発生する「問題」に対するマイディーの思考にブラインドをかけ、マイディーの出す「答え」に対するあるちゃんの「リアクション」で物語を進めていく。一人語りで進めるより、対話形式で進めた方が物語りは転がりやすく、時短にもなるんですよね。
この方法を取ったのもこの企画にはあってたのかなと思います。
ドラマの脚本も物語上の「問題」に対する「答え」をテンポ良く伝える為にこの方式をとっているので、オリジナルキャラクターが必要というわけですね。

全17話の中で、やはり一番思い入れがあるのが、吉田P/Dから寄稿して頂いた『第14話』ですね。
光のお父さんのドラマ化や、光のぴぃさんの連載を通して、何度も吉田P/Dとお話をさせて頂いたのですが、ほんっとにオンラインゲームが好きなんだなあ・・・っていうのがビシビシ伝わってきてこれ以上無い刺激にもなりました。
連載中も、「物語の時間軸が行ったり来たりするから、各エピソードがいつの出来事なのか を読者にきっちり伝えるほうが良いよ」というアドバイスなんかも頂き、光のぴぃさんの代名詞とも言える上記のようなSSが誕生したんですよね。
また、吉田P/Dとの会話の中で一番印象的だったのが、完成記者会見の後の食事会で急に改まった感じで
「マイディーさん。もしこれから先FF14に疲れたときは、遠慮なくFF14を休んでください。無理に14の記事を書こうとしないで下さいね。」
と真剣に言ってくださった一言でした。その一言にはいろんな意味がこもっていて
その一言を聞いたとき、ああ・・・このブログの趣旨を本当に理解してくれてるんだなと泣きそうになりました。
そして僕も「わかりました。」と約束させて頂けたのもとても印象的な出来事でした。

僕は、この連載をやりきって一番嬉しく思うのは「ひとつの事例」を作る事ができたということ。
物事を悪く言う人が多いインターネットの世界の中で、
「好き」を語り続けたら「報われる」という事例。
いつまでもいつまでも、自分の中に生まれる汚い感情をインターネットで放出してても人生何も変わらない。
せっかく遠くの人と瞬時に意思の疎通ができる力を人類は手に入れ、個人の言葉が世界中の人により伝わりやすくなったのだから、そろそろそれを前向きに使おうよって僕は思うわけですっ!
たしかにこんな事例はまだまだ「稀」な事かもしれませんが、これからはもっとそういう事例が増えてくればいいなと思います。
また、そういった前向きな方向に世の中が進むよう、
自分が出来る事をこれからも続けていきたいなと、この連載をやりきった事で強く思えるようになりました。
そんなわけで、自分にとっても大きな成長ができた作品になりましたねw
連載を続ける上で、モデルになってくださった皆さん。
SSの撮影に協力してくれたじょびメンバーとフレンドの方々。
アドバイスをくれた吉田P/DとSQEXの皆様。
書籍をご購入してくださった皆様。
応援してくださった皆様。
そして何より、こんな「大冒険」をするきっかけをくれたぴぃさん。
皆さんへのおかげで全17話、書ききる事ができました。
本当にありがとうございました。
間もなく、僕たちみんなで作った TVドラマ【光のお父さん】の放送が始まります。
光のぴぃさんを最後まで読んでくれて、もし、この連載の思惑通りに、
僕らと同じレベルでドラマ化までの「ドキドキ」を感じてもらえた方ならば・・・

第一話のタイトルが出るところで
ホロリとしてもらえるんじゃないかなと思いますw
泣きすぎた後の水分補給も忘れぬよう『水』もしっかり用意しておきましょうねっ!
1年前も同じようなことしてた気がする・・・ほんとに成長したんだろうかw
最後まで読んで頂いてありがとうございました!!
マイディー。
そして・・・

「今日から8人PTでの撮影に入ります!!」

「やはり・・・ここは撮りなおしで行きましょう!」

「あるちゃん、もう少し手前で止まろうかっ」
「はい!」
「きりんちゃん!」
「たぶん寝てます!」
TVドラマ【光のお父さん】・・・・。
史上初になる・・・ゲーム上でのTVドラマ撮影・・・
天候待ち・・・寝落ち・・・エモートの限界・・・
それは・・・困難の連続だった・・・・。

TVドラマ【光のお父さん】の放送開始に連動し・・・
当、一撃確殺SS日記にて・・・
毎回放送終了後に マイディーと監督が
各回の『撮影秘話』や『撮影ポイント』等を振り返って解説する
新企画がスタート!
その名もっ!!

2017年4月・・・!
エオルゼアパートメイキング記事
「光のでぃさん」連載開始!!
これは・・・エオルゼアで1本のドラマを作り上げた・・・
一人の監督とキャラクターアクター達の・・・・戦いの記録である。
おたのしみに!