新生から始める初心者プレイヤーの支援を目的として作ったLS一撃学園。最初は、自分ひとりで始めたが、旧時代よりのじょびネッツアメンバーである、りりーさん、るがさん、せとちゃんも手伝ってくれるようになり、数ヶ月が過ぎた。
最初の募集で応募をくれた通称1期生は既に卒業し、FCじょびネッツアへと歩みを進め、現在も真・蛮神、大迷宮へとチャレンジを続け頼もしい仲間へと成長してくれた。
一撃学園のゴールデンタイムは大体21時~2時くらい。その時間はメンバーも多くログインしFC/LS内でもパーティーを組みやすく順調にエンディングを目指すことができた。
しかし・・・社会人がほとんどを占める学園においてその勤務時間はさまざまであり、なかなかゴールデンタイムにログインできない生徒も多かった。
そんな学園に、ひとつのグループが生まれた。
深夜にログインし、日の出と共にログアウトする・・・。
通称「深夜組」である。
タンク科のうぉるくん、DPS科の めるくん、同じくDPS科のみけちゃん。
この3人は初期の頃より仲良くIDを攻略してきた。同じ時間帯にログインしているメンバーも少ないため必然的に集まったというスタートだったと思う。
自分も翌日が仕事の場合はさすがに日の出までログインができないため、この3人のサポートをりりーさんが受け持ってくれてた。
それもお願いしたわけでなく、なんとなくそうなったというスタートだった。
深夜組の誕生である。

いつしか、深夜組の3人はりりーさんを慕い、4人でのID攻略が当然のようになってきていた。
りりーさんのサポートにより、めきめきと力をつけていく深夜組。
なんというか・・・全員個性があってすごく楽しい人たちだ。
うぉるくん・・・男気溢れるルガディン。自分だけ先に進もうとせず、きっちりと2人を待つ。
みけちゃん・・・お宝大好き。一度クリアしたIDも欲しい物があればあれば何度も周回。
そして・・・めるくん。いつも明るい黒魔導師。入団当初のIDでは緊張しすぎていつも口の中がパサパサになると言ってためるくん。
まいでぃー、りりーさん、るがさんのうさぎちーむに付き添われタムタラに行った時、ボス戦でLBを任され
緊張しすぎて
メテオを落とすまでに7分を消費した伝説を持つ。
その間、攻撃せずに待ってたうさぎちーむもうさぎちーむですがw
以来、彼のメテオは「めるめるめてお」と呼ばれ略称
「MMM」として学園内でも人気を集めていた。

その後の彼ら、いつも仲良く一緒にIDをひとつひとつ踏破。
全てのボスに「MMM」を決めてクリアを続けていく。
一度クリアしても、一人が床ぺろしたままのクリアだった場合は、りりーさんがやり直しを宣言。
納得がいくまで周回を続け進んできたのだ。
一撃学園はLV50に達すると、FCじょびネッツアへの入団権限が与えられる。いち早くLV50になった うぉる君に入団するかどうかを尋ねたところ。
彼はいつもと同じ雰囲気で、当然のように言い放った。
「二人を待ちます。」人の少ない深夜にしかログインできないというハンディキャップを背負いながらここまで進んできた深夜組。
住む所も、年齢も、普段の仕事もバラバラなら彼ら。きっとエオルゼアが無ければ一生知り合うことも無かっただろう。
そんな彼らが、数奇な運命を経て深夜の時間帯に出会いLV50までの冒険を共に歩んだ事により、しっかりと彼らの中にこの世界でしか作れなかった友情が芽生えたのだ。
最近では、新たにしばくん、みんとさんも深夜組に加わり、より一層賑やかに楽しそうに毎日を過ごしていた。
そしてそんなストイックな彼らを学園の生徒達は応援し、大好きになっていった。

そして、残りのメンバーもLV50に達し、ついにラストダンジョンへと挑む日がやってきたのだ。
随伴担当は、めるめるめておが生まれたあの日のタムタラと同じ、マイディー、るがさん、りりーさんのうさぎちーむ。
うさぎちーむのミッションはただひとつ!最後のボス戦で最大級めるめるめておを決めるだけのLBゲージを溜めること!
その為に、レリックを外し、初期のAFで挑む。
強力な武器で戦うと、めるめるめておを放つ前に倒してしまう恐れがあるからだ。
めるくんのミッションは重大だ。クリアした人ならわかるであろう、あの10秒の間にメテオを決めなければならない。
その事を彼は知らない。どの段階でメテオを撃つのか?
彼にそれを告げられる事は無かった。彼が今までの経験をもとに放つしかないのだ。
これが深夜組のやり方なのだ。
果たして、めるくんは最後にめるめるめておを決めることができるのか?
「ボス前に食べるんだよ」とりりーさんからお手製のお弁当が手渡され・・・いよいよ出発である。
さっきまで降っていた雨はやみ、リムサの抜けるような青空が広がっていた。
「良い天気だし、出発前に一枚撮っておこうかw」
もっとよってー! せーので各自自由なエモしてねー!
あー・・・もういっかいー!!
とても穏やかな時間が流れた・・・リアル時間は深夜ですけどねw

あるちゃん、ゆっきー、いくろーさん。
先輩たちも深夜組の見送りにやってくる。
がんばってね!とエールを送るやさしい学園の先輩たちに見送られ・・・
コンテンツファインド!!
思い思いの気持ちを胸に、深夜組は最後のダンジョンに挑む。これを越したら・・・新しい生活が待っている。
学園生活に別れを告げ・・・
僕たちとみんなの関係が、師と生徒という関係で無くなり・・・
一人の仲間として、FCへの入団を果たす。それが・・・一撃学園!卒業ダンジョン!!りりーさんの「行くぞ!」の掛け声と共に・・・
ついに最後のダンジョンが扉を開けた。果たして・・・めるめるめておは決まるのか!?
行け!深夜組!!
学園生活と別れを告げる・・・卒業ダンジョンへ!!あの頃は7分もかかったのにね。
良いチームワーク。本当にうまくなったね。
見事に決めてくれました。
卒業おめでとう。
深夜組。
りりーさん。
ごくろうさまでした。
諸君は一撃学園の全過程を修了し、FCじょびネッツアへの入団権限を得た!引き続き、我々と共に歩み続けたい者は、一歩前へ!!朝日が昇る時間帯に、FCへの入団式。
みんな一緒に一歩を踏み出し、深夜組は全員揃ってFCじょびネッツアへ入団した。
りりーさんより、レリック製作に必要なマテリア付装備が手渡され、新たな目標を持った深夜組。
これからも彼らの冒険はつづいていく。
みんなが寝静まった時間にやってきて、みんなが起きる時間に帰っていく。
これからは、一筋縄ではいかないコンテンツが目白押しだ。
道に迷ったら思い出せ。

なぜ、一撃学園で一緒にエオルゼアを生きようと思ったか。
レアなアイテムを誰よりも早く手に入れるためか?
まわりより先に進む優越感を得るためか?
こういう空気を大事にする為ではなかったのか?
いつか何かを見失いそうになった時、卒業ダンジョンを思い出せ。
あの時、勝ち取った喜びは、一人では無理だったはず。
あの人がいたから、自分がいたから成し遂げられたはずだ。
それを忘れず、これからもエオルゼアでしっかりと生きていこう。

エオルゼアは所詮は作り物だ。
でも、ここで歩いた思い出は、リアルのそれと変わらない。
でも、ここで感じた感情は、リアルのそれと変わらない。
じょびネッツアはイタリア語で「青春」という照れくさい意味を持つ。
じょびネッツアの旗の元、これからも真摯に変わらず歩んでほしい。
最後にもう一度。
卒業おめでとう深夜組。
おめでとうりりーさん。
青い空と彼らの笑顔を撮りながら、そう心に思う、ミコッテのマイディーさんでした。
つづく。
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