1年以上間が空きました!ジャケ買い戦記!!このコーナーは私が本屋さんでなんの予備知識もなく、表紙だけのインパクトで漫画を買い、その感想をアップするだけのコーナーです。
たまにはゲームを離れてみよう的なw
今回ご紹介するのは、ここ最近の大当たりマンガを2冊!今回はちょっと濃いめにご紹介したいコッテリとした2冊です。
1冊目
ハイスコアガール表紙の感想まあSSは3巻の表紙ですが、1巻も似たような構図。作者は押切蓮介。押切どくとくのキャラクターですね。
タイトルロゴからゲーム漫画と想像がつく。過去にも押切は「ピコピコ少年」というゲーム漫画を書いていて、それも読んでみたが、特にひっかかるものは無かった。購入を後押ししたのは帯。「このマンガがすごい!オトコ編2位」なるほど。。。何かあるな・・・と思い購入。
内容1991年が舞台。主人公のハルオは6年生。勉強も運動もダメな子でゲームだけが取り柄。
得意なゲームは
「ストⅡ」、使用キャラはガイル。ゲーセンはハルオの聖域、ある日その聖域に、
同じクラスの大野を見かける。大野は勉強も運動も優秀なお嬢様。
その大野がストⅡの対戦台に座っている。
なんでそんな大野がゲーセンにいるんだ?と画面を覗き込むと・・・
え?使用キャラは・・・ザンギエフ・・!?
感想電車の中で泣きました。ボロボロと。ふつうのあるあるギャグマンガかと思って読み始めたら・・・痛い部分をグリグリと突く恋愛ものなんだもん。
ストⅡという引き込みから、小学生が持つ恋愛を恋愛と気づかない独特の甘酸っぱいエピソードを
かなり計算して入れてきている。ストⅡ等の懐かしいゲームの解説や、熱いほどのPCエンジン推し等ゲームマニアはクスクスと笑ってしまうようなノスタルジックなストーリーを読ませてくれると思いきや、友情か恋愛かわからない感情の動きが見事にエピソードに絡んでくる。
1巻のラストは、まあ恋愛ものではよくあるシーン。そのシーンに至るまでのフラグの立て方もありきたり。
だけど・・・それがいい!!これは在り来りな恋愛マンガをハルオが演じている漫画ではない。
ハルオの日常に在り来りな恋愛マンガのような事が起こったのだ。
それぐらい感情移入してしまったw
とにかく魅力的なのが、ヒロインの大野さんホラー漫画家の押切が一生懸命可愛く描いたのがこれですw
ええwって思うかもしれません。でも・・・すごくかわいいんですよ!
一言もセリフをしゃべらない大野さん。でも喋らないからこそ一つ一つの動作に注目してしまう読者。
そしてそんな大野さんの事を最初は大嫌いだったが、徐々にゲームを通し友情とも愛情ともつかない感情がでてくるハルオ。
二人共めっさかわいいです。
1巻の完成度は異常物語への引き込み、読者の感情の導線の持って行き方、ラストへのストーリーの収束、どれをとっても美しい。
そして絵も独特の個性がありながら、この絵でないと成り立たない全体のバランス。
まあとにかく読んでみて!!2巻以降も出ていますが、読むかどうか悩んでます。
ハルオは中学生になり・・・という続きらしいけど、あまりに1巻が綺麗に終わっているので続きはいらないとか思ってしまったり、その後が気になったり・・・う~ん。
買ったけどねw
→ 立ち読みはこちら ←2冊目
機動戦士ガンダムサンダーボルト表紙の感想ガンダムです。プラモデルの箱絵のようなガンダムです。
しかし・・・作者が
太田垣康男です。持論では
「ガンダム漫画に当たり無し」(オリジンを除く)というのがあるので、どうかと思ったんですが。
それ以上に太田垣の書くガンダムを読んでみたいという衝動に駆られ購入。
内容サンダーボルト宙域という所で、戦う連邦兵とジオン兵のお話。
連邦兵はジャズが好きなエリート。ジオン兵は流行歌が好きな義足のスナイパー。
同じサンダーボルト宙域に流れるラジオの海賊放送を聴きながら戦う。
感想やっぱり泥臭いお話が良い太田垣戦争漫画。実は太田垣康男が書くフロントミッションの漫画が大好きです。
このセリフのあとに付けるハートマークが太田垣漫画っぽい。
古い。どこか古いセンス。でも内容はハードで読み応えたっぷり。
太田垣の独特の解釈によるフルアーマーガンダムとスキウレの戦い。
まず題材のセレクトが渋い。
太田垣はガンダムの事ちゃんとわかってんのか?とか思ってすいませんでした。
すごくわかっておられましたw

うーんどこかで・・・どこかで見たことのある雰囲気だなあと色々考えてみたら・・・
松本零士の戦争漫画に雰囲気が似ている事に気づいた。
戦争という大きな対局の中で揺れ動く個と個の戦いにスポットを当てる。
その二人を深堀して深堀してストーリーを作っていく。
ガンダムの漫画のようで別にガンダムで無くてもいいお話。
でも、しっかりと設定を生かしているからこれはれっきとしたガンダム漫画なのだと感じる。
1コマ1コマの演出から見て取れる太田垣のリアル。もはや30年以上の時を重ねたガンダムにリアル表現の手法は出し尽くされたと思っていたが、
太田垣の考える宇宙世紀は、新しいリアルを生んでいる。
コクピット内のモニター表示一つをとっても、納得の行く出来。
このSSのジムの肩関節などは、今までにない表現方法だ。
そして圧倒的な画力。男臭いストーリー。
萌キャラ?そんなものいらない。
ガンダム漫画に当たり無しその最大の理由は、作者の思い入れにある。ことガンダムの事になるとみんなの考えるかっこいいガンダムが先行しすぎて、何かを見失った漫画が多い。ガンダムという大きな題材に振り回されてる感が見て取れるので読んでて辛い物が多い。
そんな中、サンダーボルトは画力、ストーリー共に太田垣独特のものを感じる。
機動戦士ガンダムサンダーボルトは
太田垣>ガンダム なのだ。
現在1巻が発売中!2巻が楽しみだけど・・・・出る間隔長そう・・・・
→ 立ち読みはこちら ←というわけで、今回はゲームとガンダム!どちらも好きな題材でしたw
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