私は、デンナー BB・デンナー
BBはぼちぼちの略だ。
TERAをプレイしていて思うところがある。
人は言葉を話すことで、人とわかり合い、愛を育む事ができる生物だ。
言葉が無いと人は生きられない。
それは、このオンラインゲームの世界でも同じことだ。
むしろこの世界は他のプレイヤーと言葉を交わすことで、世界が何千倍にも広がっていくものだ。
しかし・・・このTERAの世界は自由に言葉を話すことができない。
たとえば・・・
シベル 「あぁ・・・デンナー様、お慕い申しております。どうか私を貴方の故郷アクロニアに連れて行ってくださいまし。」
デンナー 「それは出来ない。貴女はこの世界の女神だ。貴女がこの世界を離れると、この世界は消える・・・」
シベル 「かまいません。この世界が無くなろうともデンナー様のお傍にいられれば・・私は一人の女でいられるのですから。」
デンナー 「+_^%¥な事を言うな!」
馬鹿な事を言うな。そんな言葉すら発することが出来ないのだ、この世界は。
差別や、セクシャルハラスメントに繋がるような言葉は全て伏字になる。
TERAは その規制が他のオンラインに比べとても厳しいように思える。
たしかに、規制をする事で卑猥な発言を抑え、セクハラ等を抑止することはある程度可能であろう。
言葉の規制は、表現の自由を妨げるものとして常に問題にされている為、規制する言葉を選ぶのは運営の難しい仕事と言えよう。
しかし、TERAはその辺が雑だ。
奴隷という名前が付くモンスターがいるにもかかわらず、そのモンスターの名前も呼べない。
わからない。TERAの倫理がわからない。
敵のモンスターの首を跳ね、それを持ち帰り、村人に見せて回るクエストとかがあるにもかかわらず
「殺す」と言えない。
あきらかに挑発的なハイエルフの衣装。露出度が高いキャスタニックの衣装。
今にもこぼれそうにゆっさゆっさ揺れているのに・・・
「おっぱい」と言ってはいけない。
しかも、「おっぱい」はつい先日まで言えたの、いつのまにか言えなくなっている。
一体、この数日間で「おっぱい」が何をしたと言うのだ。
たしかに、「おっぱい」という発言でいやな思いをする人もいるかもしれない。
それを運営が気を使って伏字にしてくれているのだ。それはたしかにいい事かもしれない。
そして必要な事だとさえ思う。
しかし・・・
「ボイン」はいいのだ。ボインおk、ボインセーフ。
禁止用語の調査中に運営を信用し、オープンで「ボイン」と言ってみたら通った。
おいおい。私の社会的立場が運営を信用した為に崩れ落ちた。
これはあれか?
罠か?
私と同じ罠にはまり、TERAを楽しむ紳士淑女が社会的立場をなくしてしまわぬよう、いくつかの罠を調べてみた。
さすがにPTチャットで。
ブラ→OK
ブラジャー→NG
ぱんつ→OK
パンツ→OK
ショーツ→OK
パンティ→NG
エッチ→OK
H→OK
えっち→NG
考えれば考えるほどにわからん。
ぱんつが正義で、パンティは悪。
ブラジャーという発言の一体何がいけないのか。
エッチとえっちの何が違うのか。
運営は明確なその答えを持っているのか?
1の悪を防ぐために9の自由を制限する。
そんなことをしても根本的解決には至らない。
それはその場しのぎの雑な仕事に他ならない。
別にTERAだけに言える事ではないが、そういう仕様は多い。
問題なのはプレイヤーが、そういった言葉を悪意を持って発する事自体が問題なのだ。
言葉自体に罪はない。ようはそれを使う使い方に問題があるのだ。
オンラインプレイヤーの全ての人が、モラルを重視し、相手の立場に立って物事を考え、行動することができるようになれば、このような機能はいらないのだ。
我々プレイヤーは進化しなければならない。
相手の事を思う気持ちを大事にするプレイヤーに。
そして、正しく言葉を使い、禁止用語という考え方事態を無くせるように。
いつになるかはわからない。
しかし、私は信じたい。
世界中のプレイヤーがそういった正しい言葉を使えるように進化できると。
いつか、禁止用語という考え方自体が無くなる日がくる事を。
そんな日が来たら、このTERAの世界で、まっさきに叫ぼう。
デンナー様は行く。
全てのプレイヤーにモラルの重要性を説く為に。
デンナー様は行く。
おっぱいという言葉を・・・
取り戻すために。
つづく。