
神様がこの世界を作ったんでしょ?
大地を作って、海を作って、そこにいろんな草花や動物たちを配置し、人間を作った。
そうして今の僕たちが生活する世界が生まれたんでしょ?
でも・・・・神様はなんでこの世界を作ったの?
その理由はなんなんだろう・・・・。

もしその理由が、神々が生きる為の必要な何かを生み出すために作られたのだとしたら。
その必要性が無くなった時、この僕たちが生きる世界は神々に捨てられるのだろうか?
この世界の全てのものから見える場所に、この世界の全てのものがわかる文字で・・・
「サービス終了のお知らせ」
と書かれた時、抗えない場所から終了を告げられた時、僕たちにはどんな感情が生まれるんだろう。
それはきっと怒りや悲しみの感情ではなく・・・
「さみしい」という気持ちなのではないだろうか・・・・・。
今日、一通のメールが届いた。

僕の大好きだったオンラインゲーム「ロストサーガ」が終わる。
βから遊んでた世界だけに、最近はあまりやっていなかったものの・・・寂しいものがこみ上げる。
今年の夏の終わりから、その兆候はあった。
毎月2回くらいは積極的にアップデートし、新しいキャラクターを実装し続けていたスタイルがぷっつりと途絶えたのだ。
幾多のオンラインゲームを渡ってきているので、薄々それが何を意味するのかはわかっていた。
終了は2月20日。あと1月ちょっと・・・。

色々なオンラインゲームを見てきたが、サービス終了を受け抗うプレイヤーはほとんどいない。
中には、自らエミュ鯖を立て、復活させたプレイヤーもいるが・・・まあ・・・稀なケースだよね。
そうか・・・春が来るころには、好きだったキャラクターたちにもう会う事はできなくなるのか。

ロストサーガのSNSに書かれている日記を今読んできた。
胸が詰まる。
これだけは・・・・慣れない・・・。
UCGO・・・・パーティーキャッスル・・・ドラゴニカ・・・武装神姫バトルロンド・・・ミニ四駆オンライン・・・野菜村・・・
いろんな世界の終わりを見てきた。

その度に実感する・・・・。
「オンラインゲームはいつか終わるもの」
という事実。
メゼポルタもアクロニアもアルボレアもエオルゼアも・・・・
いつかは無くなる。

そんな不安定な・・・世界の上で僕たちは生きている。
僕は結構ロストサーガに課金した。
数万はしたと思う。
それらはもう2月21日からはまったく意味が無くなる。

この世界で生きる上で何が大事なのか?
強い武器なのか?綺麗なドレスなのか?
そんなものは世界の終わりとともに消えてなくなる。
オンラインゲームにおいて、世界が無くなっても決して消えないものがひとつだけある。

ともだち。
その世界で生きた身体を失っても、魂は残る。
そして、違う世界でまた・・・ともに歩くことができるのがともだちだ。
それこそが、このオンラインゲームでもっとも重要でもっとも大切な宝物だと思う。

ロストサーガの世界を生きる人たちよ
今すぐ ともだち とともに新しい世界へと旅立て。
この世界でできた ともだち は、新しい世界に行って姿かたちは変わっても中身は変わらない。
きっと今まで同じような毎日を送ることができる。
まだその時間は残されている。
ともだちと相談し、違うオンラインゲームを始めるのだ。
ここで生きた2年間のつながりを無駄にしないでほしい。

生まれては消えるオンラインゲームの世界、そこで僕らは生きている。
今いる家族やともだちと、新しい世界でも一緒に生きられるのならば
たとえ、この世が明日の無い世界だとしても
僕は さみしい とは思わない。